どうせ作るなら美しく作りたい、ということでケーブルの質感にこだわってみました。
というか、こだわってしまいました。(ちょっと後悔)
キャブタイヤ→USBケーブル利用へ
必要なケーブルは2線、3線、4線の3種類。
2線ケーブルは、リミットスイッチ等のオンオフ信号用。
3線ケーブルは、速度調整用のボリューム用。
4線ケーブルは、ステッピングモーター用。
ケーブルと言えばビニルキャブタイヤです。そう、入手しやすいねずみ色のケーブルです。
これまでフライス盤やパネルソーなどの自作機械にはこの「ねずみ色のケーブル」を使ってきたのですが、どういうわけか今回の作品は「ねずみ色」ではなくもっとオシャレにしたいという気持ちが沸き上がってきました。
たまたま最近購入したナイロン編組のUSBケーブルがキレイだったので、それに影響されてしまったのでしょう。
ねずみ色のビニルキャブタイヤを購入しておきながら方針転換です。
↓ ↓じゃん! 大好きな青色のUSBケーブルを購入。

このUSBケーブルの中の太目の2線(充電用電線)のみを使用して2線ケーブルとして利用します。

購入して早々、USB端子を切り離すことになり大変申し訳ありません。
なんとももったいない使い方なので、このUSBケーブルに使用しているナイロン編カバーだけ販売していないか・・と検索したのですが、どうしても見つからなかったんです。
お許しください。
2線ケーブルが必要な所にはUSBケーブルの線をそのまま流用。
3線、4線ケーブルが必要な所には、外側の青いナイロン編のみをビニルキャブタイヤに移設することにしました。
青いナイロン編組ケーブルを作るため、大量のUSBコネクターがゴミ箱行となりました。
コネクターの取り付け
ケーブルを現物合わせで必要な長さにカットした後、両端にコネクターを取付けていきます。
面倒な作業ですが、脱着ができないと後々メインテナンスで困ることになるのでここはガンバリどころ。
使用するコネクターはピッチ2.54㎜のこちらのコネクターです。

Amazonで写真の1ケースが800円くらいで販売されています。 使うのは2ピン3ピンが主なので5ピン、6ピンは余ってしまうんですが、ばら売りを探すよりこちらを購入した方が手っ取り早い。
圧着ペンチはIWISS(アイウィス)の極小端子用です。
IWISSはオレンジ色がイメージカラーの「比較的安価だけどそこそこいい感じの電気工事系の工具」を製造している会社です。 もちろん中国です。
端子は結構小さい
2.54㎜ピッチ用のコネクターなので端子は小さいです。 老眼が入り始めたAzarashi工場長にはちょっとキツイ。
圧着ペンチで1.6㎜と1.9㎜幅のダイスを使います。

丁寧な作業を心掛けますと・・・このようにきれいにカシメられます。

が、ちょっと横着して適当にペンチを握ると端子が変形してしまいやり直しになること必至です。
失敗を防ぐため、時々ペンチのダイス部分(端子をつぶす所)にCRCなどを塗布しています。
ペンチ(金属部)と端子(金属部)がひっかる事がなくなり失敗が少なくなります。
カシメ後、裏の爪がちゃんと立っているか確認してからコネクターに挿入します。たまにカシメ作業中に爪を押し込んでしまうことあるので注意。


コネクターってよく出来ていますね。
カシメたピンが白いコネクターボディにしっかり固定されるので、抜き差し時に電線に負担が掛かりません。
断線の心配が軽減されますね。
接着剤スーパーXで補強
とはいえ、こんな感じで曲げられると圧着部付近が断線する可能性大です。

なので、スーパーX黒を塗布してからナイロン編組を被せていきます。

被せたあとスーパーXをさらに上から塗布して硬化させます。

これで電線が急に折れ曲がる事がなくなり長持ちします。(たぶん)
コネクタ作製箇所はたくさんあり時間を要します
上述のように、「端子カシメ → 白いコネクターへ挿入 → スーパーXを塗布 → ナイロン編組を被せる」という作業をケーブル本数×2(両端)箇所おこなわなければなりません。
ぱっと数えるとケーブルは21本。よって、42か所のコネクターを作製することになります。
時間がかかりそ~、テンション下がります。地味な作業が延々と続きます。
こんな感じで、実際に配線しながら各ケーブルの長さを確認し少しずつコネクターを作っていきます。 ↓ ↓

↑ ↑ スーパーX硬化中の図です。
ただでさえ時間のかかっている「フライス作業ができるボール盤」に色気をだそうとよけないケーブル作製が始まってしまい、「いつになったら完成するんだろう」状態に陥っています。
2025年中には完成させます!