新たに製作した自作バンドソーの置き場がありません。 思った以上にデカいんです!
平面図で説明しますと、現在このような配置に落ち着いております。
当初、旧バンドソーの位置に新バンドソーを設置する予定でした。
旧バンドソーはコンパクトであまり邪魔にはならなかったのですが、新バンドソーに置き換えると作業スペースがかなり圧迫されます。
狭い作業台に向かっていると「窮屈で工作しづらいなあ・・・」という感情が湧いてきます。 これは精神衛生上よろしくありません。
「狭い、足りない、窮屈だ!」というマイナス思考はいけませんね。
ここ作業小屋は自分の時間を過ごす場所。楽しい気持ちで過ごせる空間にしなくては!
可動式の棚にバンドソーを設置
というわけで、新バンドソー用の可動棚を作成しました。(スペース活用の苦肉の策です)
アイデアを具現化したらこんなモノに。
一本足で立っているバンドソー。 長さ1mのレールの上を走ります。
写真を眺めているとちょっと不気味に見えてきます。
柱の作成
柱は、2本の2×4材(1820㎜)を構造用合板で囲った中空構造。
2×4材をこの幅 ↓ で置いて、構造用合板で4面を囲っていきます。 木工用ボンドとコーススレッドで固定。
この柱から「鉄板&鉄角パイプ製の枝」を生やしてバンドソーを支えます。
強度計算などできませんので「これだけあれば余裕の強度だろう」との勘で材料は選択されています。
バンドソーの重量は42kgほどですので70kgの自分が乗ってもビクともしなければOKでしょう。 枝が生えたら自分で乗って強度テストです。
鉄の枝、完成写真
鉄板(4.5㎜厚のSS400)に鉄角パイプ(断面20㎜×40㎜の肉厚3.2㎜)を溶接したモノ。 ちょっと強度過剰だったかも。
鉄の枝を生やしたところ。 コーススレッド10本でガッチリ固定するつもりでしたが4本でも十分でした。
この状態で自分が乗っても問題なし。 たわむ感じもありません。素晴らしい剛性です。
4本のコーススレッドで仮止め状態ということを忘れて、完成後に残りのコーススレッドを打ち込みました。
キャスターは余っていたベアリング
キャスター(タイヤ)は市販品でもいいのですが、以前購入した格安ベアリングを活用することに。
外径47㎜、内径20㎜の大き目のベアリングです。重量物のタイヤにちょうどいいですね。
厚さ5mmの鉄フラットバーとΦ20㎜の鉄丸棒で作りました。
「精度が悪く使えない・・・」と眠っていた格安ベアリング(10個で1700円程)に活躍の場がやってきました。
上側レールの作成
レールは19㎜角の鉄パイプです。
上部レールはわずかに重量を支えているだけで、柱が倒れないように支えるのが目的です。
ということは、レールの側面にもベアリングがあって然るべきところ手抜きで省略しています。
よって、レール(鉄角パイプ)とベアリング支えが擦れることになります。鉄同士でまあまあ滑りますのでOK。
下側レールの作成
厚さ1.2㎜のステンレス板に3㎜厚ステンレスフラットバーを溶接したモノです。
小屋の入口下部で雨の日は少し濡れる場所。
サビないアルミ製かステンレス製となりますが、ベアリングのタイヤでゴリゴリやりますのでアルミ製は避けたいところ。
「余計な工作は省略したい!」と市販品を探したもののちょうどよいステンレス製コの字チャンネルが見つかりません。
仕方なくの自作です。
熱による歪みが出ないようにと10cm間隔でスポット溶接したのですが水平方向にゆがんでしまいました。
真夏の電車の線路のようにうねっています。(写真ではわかりませんが結構ゆがんでいます)
レールの両サイドを弾性接着剤スーパーXでタイルに直に固定。
もし撤去することになってもスーパーXならコリコリと擦れば剥離できますので直付けです。
玄関マットの設置
ここは作業小屋の入口。ここから先はタイル下に温水パイプを巡らした床暖付きの室内でございます。
80×40センチの木製マットを玄関にみたてて・・・土足はここまで。
ズレないようにドアの敷居にコーススレッドで固定してあります。
デジタル角時計が活躍
今回の工作では水平・垂直が結構重要。 前々から気になっていたデジタル角時計を試すのにいい機会です。
これまで水平をとるのに気泡管が付いたアルミ製レベルを使っていました。(日曜大工の定番の分厚い定規のようなやつです。)
長さがありますので、工作機械(パネルソーやバンドソー)などの狭いところの水平・垂直の計測はむずかしい。
ということで早速購入。ポチっ!
「買ってよかった!」の一言です。 Amazonで2990円でした。
このデジタル角時計、2の機能があります。
1、水平(重力に対して・・地球に対して・・といえばいいでしょうか)に対しての角度の表示
電源を入れるとデジタル角時計が水平に対してどのくらい傾いているかを表示します。
2、2つの面の角度差の表示。
角度1を計測してリセットボタンを押す→角度2を計測するとどのくらい角度差があるか分かります。
気泡管ではわからない微妙な角度を数値(0.05°単位)で簡単に把握できるのでこれから重宝しそうです。
今回は、バンドソーを載せる鉄の枝の水平と柱の垂直を出すのに活躍してくれました。(先述の「鉄の枝仮止めして角度確認中」の写真に写っています。)
柱が「右にスライドした時」と「左にスライドした時」に垂直を保っているか? をスライドさせながら容易に確認できます。
柱の上側のレールと下側のレールが平行でないとデジタル角時計の数値が変化していきます。 その変化の様子を数値で見れるのでとても把握し易く、修正もし易かったです。
重いバンドソーが軽々動かせます
完成です。
記事はじめの平面図にあります「フライス盤や引き出し棚」にアクセスする際、簡単にバンドソーを移動できます。
これでだいぶストレスが軽減されそうです。
動くものって楽しいですね~!
狭い作業小屋がまたまた工作のネタを提供してくれました。
「スポット溶接で発生する溶接の歪み」とか「鉄製品の加工」とか必要に迫られていろいろ経験を積めました!