電動巻き上げ機をはじめユックリ~2秒後にスピードアップさせるためのソフトスタート回路の紹介です。
といいましても大したモノではございません。 Amazonで販売されている遅延リレーモジュールなどを組み合わせただけの簡易バージョンです。
本音は「滑らかに加速していく制御基板を自作したい!」なのですが、プログラムして何かを制御する系の工作はほとんどわかりません。
今回は市販の基板を組み合わせた超~簡単な制御回路の説明となります。
使用したモジュール
DCモーター制御用のPWM 10A、400wと遅延リレーモジュール。
右のPWMのボリュームを取り外してちょこっと改造します。
ボリュームの「3つの端子間の抵抗値」を2パターン(低速時、希望の速度時)用意し、リレーで切り替える算段です。
回路図にするとこのようになります。
【追記】抵抗値の単位Ωは誤りです。全てkΩです。すいません。
実際の回路はこんな感じ。 配線だらけで美しくありません。
写真の「黄色いリレー」が図の「リレーコイル」に相当します。
速度切替の仕組み
以下の2つ状態を黄色いリレーで切り替えます。
状態1
PWMのボリュームが「端子1~52kΩ~端子2~55kΩ~端子3」の状態のときが最適な回転速度でした。
状態2
端子間抵抗が「端子1~50kΩ~端子2~20kΩ~端子3」の状態のときがちょうどよい低速でした。
この状態は固定抵抗で再現しています。
この2つの状態を遅延リレーモジュールからの信号で行います。 流れは次のとおり。
①電源オンで遅延リレーモジュールとPWM(電動ドリル駆動用)に同時に通電。
②切替用リレー(黄色)は未通電時は「状態2」側に接続しているので、PWMは低速で駆動。
③約2秒後に遅延リレーモジュールが稼働。 遅延リレーモジュールから切替用リレーへ12vが供給。
④切替用リレーが「状態2」から「状態1」へ切り替わりPWMの駆動速度がアップする。
注意:遅延リレーモジュールが動作しないことがあります
先の写真の赤い遅延リレーモジュールは通電後1秒~10秒後にリレーがオンになり、これ以外の動作は出来ないシンプルなモジュールです。
格安で便利な回路なのですが、そのままでは使えません。
ノイズを低減するバイパスコンデンサーを接続する必要があります。
前掲の回路図に「追加470μF」のコンデンサーがあることにご注目。
コンデンサーを接続しないとかなり不安定な動作になります。「一回目だけ遅延する、その後は無反応」といった具合です。
Amazonのレビューにも「パスコンが必要だ」との記述がありました。
当初、適当に1μFのコンデンサーを付けてみたのですが、何度か使っていくとだんだん遅延時間が短くなっていき?? 在庫していたコンデンサーをいくつか試したところ470μFで安定稼働してくれました。
よって「470μF」はたまたま在庫していたコンデンサーにより決定された値でありテキトウな値でございます。
今回の記事は以上となります。