CNCフライス盤で切削を始める前の大切な儀式、原点の設定。
狭い作業小屋のため、作業台の下にフライス盤が設置されており、パソコンのカーソルキーで原点までエンドミルを動かすのが大変です。
右手を卓上のパソコンに、顔は卓下のエンドミル&切削対象に、と張付けされたようなかっこうになってしまします。
毎回、億劫になります。
そこで開発したのがこの装置です!
ラジコンパーツのゴミの中から生まれました。
ドローンなどのFPV用カメラとして販売されているCCDカメラをレンズを調整してピントを至近距離に合わせ、液晶モニターで見る!というすぐれものです。
エンドミルが、材料に接しているかいないかという微妙な位置を虫メガネのように拡大して見ることが出来ます。
実は、老眼が入ってきたのか細かいものを見るのに近眼用メガネを外さないと見れなくなってきたのです。
CNCソフト(パソコン)見るときはメガネをかけて、エンドミルを見るときはメガネを外す、という繰り返しを解消しようと、原点確認カメラを開発しました。
使い方
多少上下できるようなプラバン製の関節がついていますので、切削対象の上面に高さを合わせて置くだけです。
ピントはレンズから1cmに調整してあり、だいぶ拡大できます。
モニターで見ると・・・・
動画
肉眼で見るより微妙な位置加減がわかります!
プローブとかいう接した瞬間がわかる道具があるようですが、きれいな直方体の金属塊とは違った、多少凸凹した木材、スレートなどを切削することが多いので、表面に接したかどうか、という位置を確認できると助かります。
あまり役にたたない道具かも
せっかく作りましたが、あまり使わないかも。
線が付いたカメラをフライステーブルに置かなきゃいけないし、X軸、Y軸は相変わらず目視の必要があるため、結局、卓下のフライス盤にかがまなくてはならないのです。(笑)
ひらめきを実行してみたかったんです。さらなる改良、アイデアが必要ということが分かったし楽しめたのでこれで良し!