今回の作業は主軸回転計の作製です。
以前、旋盤に取り付けた回転計と同じものをAmazonで購入しました。
すでにボックスに組み込んでしまいましたが、こちらでございます。

ボックスの上半分の大きな表示が回転計です。 下側の4つの表示は電圧計(回転計には無関係)です。
Amazonで検索すると同タイプの回転計には回転をピックアップする磁気センサーが付属して2610円でした。
前回購入時にはセンサー無しタイプが大半だったのに・・・需要がなかったのかな。
磁気センサーは使わず赤外線センサーで
何の根拠もありませんが磁気センサーはあまり使う気がしないんです。
たぶん、子供の頃に買った自転車のスピードメーターが磁気センサータイプであまり感度がよくなかった、という思い出があるからだと思います。
スポークに取り付けた磁石とセンサーの距離に苦労したなあ・・・。
また、感覚的に光の反射を拾うセンサーの方が精度が高いのではと思い込みがありまして(笑)、以前の旋盤回転計にもフォトトランジスタを使った自作回路を使っています。
回路の自作はしません
ですが・・・、回路の自作は手間暇かかりますので「市販品があれば自作はしない」のモットーに基づきAmazonの格安モジュールを活用します。
回転計のほかに購入した回路はこちらです。

赤外線障害物回避センサモジュール。 5個で689円でした。
右の写真は、降圧モジュールです。 こちらは6個で646円です。
安すぎません? こんな価格で自作できませんよ~。 これは活用するしかありません!
一応市販品なので動作は確実です。
赤外線センサーの動作電圧は5vなので、右の降圧モジュールで12v電源→5vに落として使います。
各モジュールの接続方法
説明不要なほど簡単なものですが、いちおう絵にしてみました。

黄色い線が赤外線センサーの「OUT端子」からのパルス信号線です。
主軸側の反射板
赤外線センサーの透明な発光ダイオードから発射される赤外線を「黒い発光ダイオードのようなモノ」(フォトダイオード)で受光します。
なので回転体に赤外線を反射するモノを取付ける必要があります。 こちらでございます。

黒と銀ならOKでしょ。
主軸にハマる形状の黒い筒を3Dプリンタ―で印刷しました。 出来るだけピッタリとフィットさせたいなあと思いちゃんとノギスで計って内側はこんな形状になっています。

そして主軸に被せます。
被せるだけでねじ等での固定はしていません。 主軸とこのパーツは滑りがよくクルクル回転してしまいますが、パーツが軽量なので遅れることなく主軸の回転に追従してくれます。

フォトダイオードにアルミの筒がかぶっていますが、あった方が外部からの他の光に邪魔されないのか感度調整がしやすかったので付けています。なくても動作はします。
さすが市販品確実な動作です
自分がやった作業は「電源を供給して信号線を繋いだ」だけ。 自作と言えるのか?ってレベルの工作しかしていません。
ですが、やはり市販品、世に売り出してるだけはあり確実な動作をしてくれます。 ありがたい!
文字では伝わりませんので動画をご覧ください。
回転計のケースは3Dプリンタ―で
回転計を収める黒いケースは3Dプリンター製です。 最近の3Dプリンタ―は調整不要で確実な印刷をしてくれますので、気楽に使えます。
以前の3Dプリンタ―は「印刷速度、フィラメントの温度、供給量」などを自分で微調整しないと印刷がかすれたり糸引きが出たりとかなり面倒でした。
こういった調整の手間暇があるとだんだん使わなくなってしまうんですよね。
対して先月購入した3Dプリンタ―は2台とも確実な印刷を無調整でおこなってくれますので、どんどん使いたくなります。
印刷精度も結構いいです。
回転計のサイズに合わせて「幅68.0㎜、高さ34.0㎜」の設計にしました。
印刷結果は「幅68.1㎜、高さ34.1㎜」。
0.1㎜の差です。十分ですね。

幅は回転計のサイズに合わせてほぼピッタリですが、高さは1㎜ほど差があります。 これはワザとです。
回転計の上下には爪がありますのでその分ちょっと広めにしてあります。あまりキツクしたくなかったので1㎜程広くしました。
いい感じでぴったりはまります!

もう少しきつくても(+0.7㎜くらいでも)平気そうです。
回転計ケースはいい感じで完成しました。
こうやって3Dプリンターの活躍でサクサク作業が進むこともあるのですが、失敗の繰り返し(記事にはしていませんが)が多くなかなか完成に至りませんね。
今回の作業はここまでです。