FFヒーターのサブバッテリー駆動回路も完成しましたのでお次は、燃料ポンプ、吸気側サイレンサー、排気側サイレンサーの取り付けです。
設置場所に悩みます
車体の下には車自身のサイレンサー、排気管、などパーツがすでに在りますのでそれらの隙間にどうFFヒーターのパーツを収めるか・・・車の下に寝転んで考え込んでしまいます。
これは以前の記事の写真ですが、車体をアップするのに黒いスロープが大活躍でした。
ジャッキアップのような手間が開く簡単に車体を持ち上げられるので「また、下にもぐらなくちゃ・・・」という面倒な気持ちになりません。
また車体をアップしていてもタイヤで支えたままなので安心感があります。
このスロープは購入して本当によかったです!
話は戻りまして・・・車体下のパーツはこのような配置になりました。
FFヒーターのセットには必要な吸気管、排気管、サイレンサーなどは付属しておりますが、取り付け場所、取り付け方法によっては不足する排気管などを別途購入する必要が出てきます。
排気管を取り外し式に
付属の排気管は長さ60cmのステンレスのフレキシブル管です。 この付属の排気管はFFヒーター本体~車体貫通穴までに使用します。
ここは45cmくらいしかないためかットしなければなりません。
カットるするとストレート部分がなくなりいきなりフレキシブルの波々状態となります。 波々ででこぼこなので 排気漏れしないように処理が必要です。
そこで次のように取付けることに。
車両の鉄板に二つのアルミパーツを接着剤で固定し、アルミのソケットというかコネクターというか、抜き差し出来る状態にします。
このアルミソケットに「ピッタリはまる筒状のモノ」を抜き差ししてネジ止めします。 取り外し可能にしました。
上の写真のフレキシブル管のエンドの六角形のパーツが「ピッタリはまる円筒状のモノ」となります。
その作成中の様子です。 ↓ ↓
たまたまAmazonで見つけたぴったりそうなステンレス製の水栓パーツを流用しています。
ちょっときつかったので旋盤で外径を落としてから銀ロウでロウ付けしました。
ロウ付けした水栓パーツが先ほど写真でイモネジで固定されています。
車体の穴には先程のアルミソケットを耐熱性のあるエポキシ系(金属粉入りの強そうなやつ)接着剤で固定。 ここは二度と外せません。
このアルミソケットにステンレス管がピッタリはまりイモネジで締めるのでかなり強固に固定できます。
(アルミソケットはアルミ丸棒から旋盤で削り出したモノです。)
長いフレキシブル管を車体穴に貫通させ「管と車体の隙間をパテなどで埋める」といった取付をすると破損が心配です。
取付け作業中に「こじったり、ぶつかったり」することもあるでしょうし、後日メインテナンスでFFヒーター脱着時に壊してしまう可能性大です。
ちょっと手間ですがしっかりとしたソケット状のパーツで支えてあげると安心ですし、「丁寧にいいモノを作っているぞ・・」という秘かな満足感につながります。 これがいいんですよね。 これぞ趣味です!
排気管の継ぎ足し
車体穴から排気側サイレンサーまでの管は追加で購入しなければなりません。 Amazonで探すとどういうわけか120cm版ばかり。 これが一番需要があるのでしょう。
結構お安く1000円程でした。ステンのフレキブル管としては安いなあという印象。
フレキ部分は結構固く曲げるのが大変ですが、両端ストレート部分はペラペラでバリ有です。これを見るとお値段なりですね。
ですが、FFヒーター本体排気口、排気側サイレンサーの入口にピッタリフィットするので用途に対しては100%完璧な商品だと思います。
さて、120cmは要りませんのでカットして詰めます。 排気側サイレンサーの取り付け位置がきまったら必要な延長にカットです。
水道のステンレスフレキシブル管より圧倒的に曲がりません(笑)ので、だいたいの長さを決めて曲げ具合で位置を合わせるのは難しいです。
可能な限り事前に長さ&曲がり具合を調整しピッタリ合うようにします。
(車の排気管のようにクネクネしているけど出口、入口がピッタリ合うというイメージです。)
ジャバラのままではサイレンサーがフィットしませんのでストレート部分をロウ付けします。
ロウ付けは事前の固定とフラックスが肝ですね。面倒でも材料同志が密着するように固定しておきます。
ペラペラのステンなので小さなバーナーですぐに赤熱してくれました。
排気側サイレンサー(アルミ製別売り)
試運転時に気になったのが排気音。 ネットで見た「駐車中の排気音はかなり気になります」といった意見のとおりですね。
付属のサイレンサーはステンレスのプレス品で簡単な作り。 もちろん消音機能はあるのですがもう少し静かにならないかなあと検索していると・・・いいモノ見つけました。 やはり販売されていますね。
2000円と少々お高いのですが、良さそうなので購入しておきます。 吸気側にも使えるかもしれないので2つ購入。
中身もしっかりとした作りで購入してよかったと満足でございます。 内部はこのようになっています。
白いグラスウールが詰まっておりました。 さすが2000円! お値段なりの消音効果を発揮してくれました。
動画の最後に付属品とこのアルミサイレンサーの比較がありますので参考にごらんください。
youtube動画
吸気側サイレンサー
吸気側もサイレンサーがないと意外と音がします。 コンプレッサーの吸気側にサイレンサーがあるのと同じで必要ですね。
付属のサイレンサーは黒い筒状の樹脂製品でした。 吸気側なので問題ないのですが、自車における取り付け位置が車本体のサイレンサーの真上になってしまい、劣化が心配なのでステンレス缶で自作。
これは脱脂綿を入れたりする昔ながらのステン缶。 「キャニスター」などで検索すると似たような商品がたくさんあります。
100均にありそうですが、ネジ式のステン缶は100均では見つけられずAmazonで購入。 100均にありそうなモノが1000円程だとちょっと躊躇してしまいます。
写真のようにくり抜いて、ステンメッシュを貼って吸気口(車体穴)にフタ部分を接着します。これでねじれば取り外しができます。
燃料ポンプ
付属のゴムブロックでネジ止めするようになっておりますが、なんか不安・・。
たいへん申し上げにくいのですが、中華クオリティで劣化が早いのではと疑いググってみるとやはり1年程度でゴムに亀裂がという意見を発見。
騒音対策も兼ねてアルミボックスに収納してみることに。
この手のポンプはソレノイドのカチカチという音というか振動が響きます。 みなさまいろいろ対策しているようです。
またまた余ったアルミ材で箱作りです。
これを箱にします・・・
なんか棺桶みたいですね。
実際の取り付け時にはポンプは防音材でくるんでフローティング状態にして収めます。
ハンドナッターで10mmナットを取付け。
車体側にちょうどよい穴があいていたので活用して取り付けています。 カチカチ音対策兼滑り止めでゴムを貼りましたがこれではあまり効果はないでしょう。
ボルトが車体の鉄板に直に接触するのでカチカチ音は響くはずです。
⇒後日、更なる対策が必要かな・・・と思う程度の音が運転席にまで響いております。 ゴムは滑り止めとしてのみ機能しています。(笑)
試運転までたどり着きました
これで、FFヒーター本体と必要な付属品を全て取り付け出来、実車で試運転できる状態に到達でございます。
まだ、燃料計、コントロールパネル、電流計、スイッチなどの設置場所が未定ですが、しばらくFFヒーターを稼働させて様子を見てみます。