作製中の溶接ポジショナーは小型とはいえそこそこ重い。5Kgほどあります。
今回の工作は端材の活用も兼ねており、支柱とベースは何にしようか? と悩みます。
余った端材で丈夫そうなものを選んだ結果このようになりました。
これまでの作製を3分動画にまとめてみました。
ブログを書いておきながらなんですがこちらの方がわかりやすいかと。
支柱とベース
支柱は鉄角パイプ+鉄フラットバー。
ベースはキッチンの人工大理石。(昔ホームセンターの端材コーナーで見つけたモノ)
最後の最後で統一感がありませんが、まあ試作品ですのであまり凝るのはよくありません。(と妥協しました。)
おそらく、初号機は、「手直しやら、作り直しやら、廃棄やら」とひどい目に会う事でしょう。 そこそこの完成度にしておきます。
木工用ルーターでガンバって切り出したプレートにより水平~垂直までをがっちりと固定できます。
当初「16㎜ポルトというそこそこ太目のボルトで締め上げれば大丈夫じゃない?」と手間を省く安楽な誘いに負けそうでしたが・・・2点支持は正解でした。
写真の矢印の2点で固定するので剛性感が違います。
小物しか溶接しませんので、この剛性が生かされる時が来るかどうかは分かりません。無用の長物になるかもしれませんが、それはそれでよし。
「ああ、しっかりしたモノを作ったなあ・・」という満足感がいいんですよね。
さて、これで本体は完成です。 お次は電気系です。
フットスイッチ
ちょっと苦手な配線作業に入ります。
回転速度の調整は「溶接ポジショナーの最初の記事」のとおりステッピングモーターで行います。
ステッピングモーターのコントローラーと駆動回路をどこに収めるか、でまたまた悩みます。そして時間が経過していきます。
制御回路たちは出来るだけ溶接のアークから遠ざけた方がいいはずです。
以前、アンプ付きスピーカーのそばに溶接機があったとき「アークが飛ぶたびにボリュームが上がる」など誤作動を起こしていました。
強い電磁波がでているようです。 azarashi工場長は鈍感なので何も感じませんが。
そんなことを思い出しながら制御回路はフットスイッチに収めることになりました。
汚い足で失礼します! (サイズ感を出すためにお許しを)
下の写真、右側の黒いボックスがステッピングモーター駆動回路、左側のゴチャゴチャした緑色の基板がコントローラーです。
コントローラーは市販のままですと回転式ボリュームが付いています。
初めはラック&ピニオンギアでフットペダルの動きを回転式ボリュームの伝達する予定でした。
試作したところまあまあの動きだったのですが、私の感性が「何かが違う」と訴えてきましたので「写真矢印」にあります直線ボリュームに変更。(ステン材に隠れています。)
フットスイッチは足で踏むモノ。
優しく踏んだつもりでもかなりの力が加わってしまう可能性大です。
「少しでも丈夫にしなくては」と、ステン3㎜角棒を溶接してスライド機構を作りました。
このスライド機構の動きを直線ボリュームに伝達しています。
ケースも端材を活用
アルミの端材が活用出来ました。
図画工作の展開図みたい。厚紙がアルミ板になっただけでやってることは小学生の頃と変わっていませんね~(笑)
本体とフットスイッチの記念写真
2㎜アルミを溶接して箱にしただけの機能美あふれるデザインです。昭和の機械って感じがします。
これでようやく溶接ポジショナーが完成です。 振り返ってみると1カ月以上かかっていました。
もっとサクサク作れるようになりたいものです。作りたいものがいっぱいあるのにこのままでは人生が終わってしまう(笑)
フットボリュームにしたわけ
フットスイッチでオンオフだけでなくでアクセルペダルのように速度調整できるようにしましたのはアルミ溶接のため。
アルミって初めはなかなか溶け込まず、熱が回ると途中から加速度的に溶けていきます。そして溶け落ちてしまいます。あっと言う間にです。
「初めゆっくり、後半はガンガン加速!」ができないとうまく溶接できません。
そのためポジショナーの回転を溶接中にスピードアップできるようフットスイッチにボリュームを組み込んだけでございます。
このアイテムが未熟な溶接テクをカバーしてくれるに違いありません!
スライドボリューム部分の追記
ボリューム部分の説明ご希望にお答えしまして写真を追加しておきます。
ペダルを外して撮影しています。
矢印部分がスライドボリュームです。
右側はペダル踏む前。左側が踏み込んだ時。
滑らかにスライドするようベアリングを使用しています。こんな感じです。
ベアリングを上下の3㎜角ステン材で挟む格好になります。出来るだけガタが出ないよう溶接するのに苦労しました。
熱で反ってしまうのでやすりで修正しております。
組んだ状態です。
すいません、またまたボリュームが影になってしまいました。矢印部分にスライドボリュームが隠れています。
ステッピングモーターの回路について 追記
オンオフスイッチと正逆スイッチの配線について質問がありましたので追記しました。
ご覧のとおりオンオフ用プッシュスイッチ、正逆用プッシュスイッチ、調速用ボリュームは外してあります。
正逆は元スイッチのピンク〇をオンオフすることで行っています。
オンオフは元スイッチは使用せずパルスをカットすることで行っています。元スイッチで行うと停止時にブレーキがかかりません。
パルスをカットするとガッチリその位置を保持してくれます。