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作業日誌 購入したモノ

電動ドリルでジャッキアップ

最近の車はスペアタイヤを装備していないのが標準のようです。そのためジャッキも装備されていません。

車両購入時には気にしていなかったのですがうちの車にもジャッキはありませんでした。「ジャッキスペースは空っぽで固定用バンドのみ」だったんです。ちょっとビックリ。

先月スタッドレスタイヤを用意した段階で気づきました。 パンク修理キットがあるからジャッキアップは不要でしょ、という事らしい。

パンク修理キットがあるからといってもジャッキがないというのは不安。 「重い油圧ジャッキを積んでおくのもなんだし・・」と機械式パンタグラフジャッキを購入。 

ついでに自作派なら誰でも一度は考える「電動ドリルでジャッキアップできるか」挑戦してみました!

手っ取り早く結果をご覧になりたい方は動画をどうぞ!  動画を見れば本記事は読む必要はございません。(笑)

機械式パンタグラフジャッキのメリット

軽い! これが一番のメリットだと思います。(タイヤ交換に限る)

油圧式って結構重いんです。ジャッキそのものの重量が。 フロアジャッキはサイズが大きいので当然重いのですが、パンタグラフ式の油圧ジャッキも結構重い。

タイヤ交換時は、4か所ジャッキアップしますので各ジャッキアップポイントまでの移動と位置調整が意外と面倒です。

対して機械式パンタグラフジャッキは指で引っ掛けてプラプラ持ち運べるくらい軽量。 ほんと楽ちんです。

機械式のデメリットはジャッキアップが力技というところ。
手でクランクをクルクル回さなくてはなりません。 4か所もジャッキアップすると疲れちゃうんですよ。

腕力に自身のある方からすれば「何言っているんだいっ」て話かと思いますが、もう若くはありませんので「できれば道具を使って楽したい!」とAmazonで電動ジャッキを検索しまくりました。

が、よーく検討した結果、電動ジャッキは諦め、「機械式パンタグラフジャッキ+充電式電動ドリル」で対応することにしました。

電動ジャッキを諦めた理由

「電動ジャッキ」と検索すると、多段式の油圧シリンダータイプかパンタグラフジャッキをモーターで駆動するタイプが出てきます。

電動ジャッキをやめたのは「重い」ことと「12V電源が必要」の2点。

「電動油圧シリンダータイプ」も「電動パンタグラフタイプ」も6,7kgほどあります。
指一本でプラプラと運べる機械式パンタグラフジャッキと比べ「準備~移動~セッティング」がちと面倒。

重量があると作業小屋からジャッキを持ち出す段階で「力仕事が待ってるぞ・・」という感があり、やる前から気持ちが萎えてしまいます。

またDC12vをコ―ドで供給しなくてはなりません。
エンジンをかけてシガーソケットから取るか、別途100vからDC12Vへの電源を用意する必要があります。

そして、作業中はケーブルが付きまといます。 これは作業を煩雑にします。 
うーんスマートではない。

で、行きついたのが「手持ちの電動ドリルで機械式パンタグラフジャッキを回す」案。

機械式パンタグラフジャッキ+電動ドリルが一番楽

トルクのある18V以上の電動ドリルがあるなら、こちらの1/2インチソケットアダプター、車載ジャッキソケットを購入すれば電動ジャッキが完成です。

左 LEXIVON(アメリカのメーカーのようです)のソケット・・・購入価格1099円
(LEXIVON インパクトグレードソケットアダプターセットLX-101 Amazonリンクとなります)

右 パオック(日本企業、商品は台湾製)のジャッキソケット・・・購入価格1333円
(車載ジャッキソケット PJS-127R 差込角:12.7mm Amazonリンクとなります)

ドリルはマキタの電動ドリル「DF484DZ」を使用。 18Vの普通のドリル(インパクトなし)でトルクは60N・m。
14.4vのインパクトは安価なモノでも140N・mほどありますので数値ではかなり弱いですね。

これらを組み合わせまして・・・軽量電動ジャッキの完成です!

充電式電動ドリルなのでコードレス。取り回しが楽ちんです。
機械式パンタグラフジャッキなのでとても軽量、取り回しが楽ちんです。

使用感

車載ジャッキを電動ドリルで回すというシンプルな仕組み?が自分的には気に入っています。 「いろいろ準備する必要がなくスマートだなあ」と。

車両のジャッキアップポイントへのセットが楽です。軽いので位置の微調整に力が要りません。

そしてジャッキアップ速度が速い! セット後、電動ドリルを回し始めてからジャッキアップ完了まで10秒弱。

うちの車両はエクリプスクロスPHEVでそこそこ重量があります。カタログ値で1920kg。2トンクラスの車両です。
前後の重量配分は55:45で前1056kg、後864kgとなります。

重量のあるフロント側でも10秒弱でジャッキアップできます。 これはいい!!

インパクトドライバーではどうかな

14.4Vインパクトでも試してみました。 先の動画に収めてありますのでご覧ください。

結果は「音がうるさくトルク不足」でした。

かなり昔のインパクトなのでトルクがカタログ値ほどないのかもしれません。

古いインパクトとはいえ14.4vの日立工機製です。14.4v仕様のインパクトならカタログ値は120N・m以上。

60N・m(今回のマキタの電ドル)以下とは思えません。 

インパクトをジャッキアップに使うと打撃の瞬間だけ回転していく感じがあります。
打撃の瞬間トルクは高くてもジャッキを回すような使い方では数値ほどのトルクは感じません。 

インパクトはその名のとおり打撃でトルクを稼いでおりこの打撃がネジの脱着に有効なのですが、グイグイと連続的に大トルクを発生させる用途には向かないようです。

マキタの電ドルは60N・mと数値的にはしょぼいですが、インパクトよりトルクがありジャッキをグイグイ回します。

また、インパクトは打撃音が気になります。

パンタグラフジャッキの金属フレームで増幅されるためか「ガガガガッ」と打撃音が響き渡り、住宅地での使用をはばかるほどうるさいです。

対して「ウィ~ン」とモーターとギアの音だけでスマートにジャッキアップできる「電動ドリル+パンタグラフジャッキ」は快適です。

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