引き出し作成に使ったお手頃価格の3段引きスライドレール・・・ダメでした。
以前の記事「【スライドレールの活用】引き出し作成で収納スペースを確保引き出し作成」では、なかなかしっかりしていていい!と黒くて強そうな中国製スライドレールを高評価してしまいましたが、「やはり中国製はこんなものか」という気持ちになっています。
こんなシンプルな部品、中国製だろうが日本製だろうが同じだろうと高をくくって購入したのですがやはり違いがあるんですね。残念。
中国製スライドレールの問題点
どこが悪いかといいますと・・・
中身が飛び出しちゃうんです。気持ち悪い表現ですね。
出てはいけないモノが出てきちゃうって、気持ち悪いです。
3段引きレールの(大、中、小)のうち大と中の間のベアリングホルダーがビヨーンと飛び出してきます。
小さな突起があってこれが飛び出しを防止しています。
しかし、突起のサイズいまいち小さいようで何度か引き出しているうちに隙間からベアリングホルダーが飛び出してきます。
実際どうなるかというと、引き出しが半分くらいしかスライドしなくなります。
3段引きスライドレールは奥行き長さ全てを引き出せるのがウリですが、それが半分くらいしか引き出せなくなります。
原因
先ほど飛び出し防止突起のサイズが小さすぎと書いたとおり構造に問題があると思います。
ただし、同じスライドレールを使っている「引き出し棚」は問題なく稼働していますので、他にも原因がありそうです。
スライドレールが壊れてしまった「幅のある引き出し」は、問題なく稼働している「幅の狭い引き出し棚」と比べて左右のレールが「平行にならずに引き出されやすい」、「若干斜めになったまま引き出されやすい」のでレールへの負荷が大きいのかもしれません。
また、写真のとおり工作精度が甘く「幅のある引き出し」は引き出し本体と筐体の幅の差(レールが入るスペース)が若干広めです。
幅の差は左右のレール厚(13㎜×2)+3㎜程あります。
これがスライドレールの小さな突起部分の空間を広げ、中身が飛び出す原因になっているかもしれません。
改善を試みたが・・・
5段ある引き出しのうち4段にこの症状が発生してしまいました。
突起を部分をさらに押し出しておけばいいんでは?と押し出してみるとモロっと金属疲労でもげてしまいました。粘りの無い鉄ですね~。
これで買い替え決定です。
信頼できる代替品
新たに購入したのはスガツネ工業(株)製の3段引きスライドレール。日本製です。これなら間違いないだろうとポチリました。
届いてビックリ。
中身は中国製と同じです。いえ、同じに見えます。と言った方が正確です。
若干樹脂パーツに違いはありますが、構造、縦、横、厚み、ネジ穴は全て同じです。
まさにコピー品です。どっちがコピー品なのか本当のところは分かりませんが。
しかもお値段はほとんど同じですです。なんで中国製を買ってしまったんでしょう?無駄な買い物をしてしまいました。(笑)
中国製と日本製の比較
問題の突起部分を比較してますと、飛び出している鉄板部分のサイズが違いますね。飛び出し高さは同じくらいですが、サイズ(幅)が違います。
これと同じ突起を作るのに特殊な技術がいるとは思えません。手抜きなのでしょうか。
日本製への取り換え
スライドレールの厚さは双方とも13㎜、とサイズは全く同じなので簡単でした。
おそらく、ネットで同じ形状に見えるスライドレールはほぼ同じサイズ規格のようです。ネットの商品詳細の写真を見ると、全長400㎜幅45㎜クラスは日本製も中華製も厚さ13㎜です。
取り替えてみて
スライドが渋くなりました。(笑)
購入時、レール単体でスライドさせた時にすぐ分かるくらい日本製は動きが渋いです。中華製の方が滑らかに摺動します。
日本製はゴリゴリと渋いのではなくダンパーが効いているような固さです。
実際に引き出しに装着してスライドさせると、日本製は速めに押し込んでも慣性でスライドはせずその場でとまります。ちょっと残念です。
中国製は引き出しが少しでも斜めだとスーッとスライドするほど滑らかです。動きの質感は中国製のほうが高いです。
この点、中国製のほうが「いい製品を買ったぞ~」という満足感が高いですね。 日本製は「まあこんなもんか」とあまり感動がありません。
とはいっても、今後引き出しを作るときは頑丈で壊れにくそうな日本製スライドレールを使っていきます。