アルミのTIG溶接を練習していると、溶接前の研磨用のフラップサンダー、溶接後の汚れ落とし用の真鍮ワイヤーブラシ、完成品の磨き用にフェルトバフ、と研磨グッズが欲しくなってきます。
たとえ練習レベルのつたない溶接でも、見栄えするように磨くとやる気が出ますので研磨グッズを購入してみました。
次の3点です。
1、フェルトバフは細目5枚、粗目5枚 計10枚セットが1540円。
2、フラップサンダー♯320の8本セットが1047円、♯600の5本セットが990円。
3、真鍮ワイヤーブラシ&鋼ワイヤーブラシ 40本セット 1400円。
使った感想1 フラップサンダー
軸径は3.2㎜です。 軸は1本のみ付属しており、フラップホイール部分が複数入っています。
軸は自分でねじ込みます。
♯320のパッケージはフラップホイール8個の内2個は軸穴が激しく偏芯しており使えませんでした。
バイプレ―ターか?というくらい振動します。
恐らくこのくらいの割合で不良品が入っていることを前提での激安なのでしょう。
これを承知で購入しましょう。2個不良でも十分安いと思います!
使ってみると普通に使えます。フラップがもろくて激しく消耗するとか、遠心力で剥がれるといった不具合はありませんでした。
偏芯していた2個は悔しいので旋盤で出くわえて穴を拡張。FRPを流し込み、中心に穴を作り直しました。
欠陥品が紛れていましたが、お値段以上の価値ありと思います。消耗したらまた買います。
使った感想2 フェルトバフ
こちらも偏芯します。正確には軸穴径がディスクグラインダーの軸より1㎜ほど大きく回転軸の中心に取り付けられないため偏芯します。
中華製はここら辺がいい加減だなあと感じます。日本向け販売するなら日本の規格に合った商品を扱ってくれてもいいのではと思います。
通常のディスクグラインダーの軸はΦ15㎜ですが、購入したフェルトバフの軸穴は16.2㎜程あり、何も考えずに締め付けると激しく偏芯して固定されます。
私は、調速機(スピードコントローラー)でかなり回転を落として研磨剤が遠心力で飛び散らないように使っていますが、偏芯して固定されるとカムのように研磨対象物をダダダダッと叩くことになり使えません。
がんばって中心に来るように勘で固定すれば低速回転なら使えますが、完全にセンターに固定することは出来ませんのでどうしても振動します。
もし、調速機(スピードコントローラー)をお持ちでないなら購入しないほうがいいです。バイプレ―ターになります。
私としては、ブレないように中心に固定するのちょっと面倒ですが、このお値段で10枚も入ってるのでかなりお買い得!と感謝です。
使った感想3 真鍮&鋼ワイヤーブラシ
軸径2.35㎜です。
アルミの溶接後研磨に購入しました。アルミには真鍮を使用します。
アルミをワイヤーブラシで研磨すると表面が梨肌になりぶつぶつの穴が開いたようになることを使ってはじめて知りました。
ざらついたマット感がありこれはこれでいいのですが、研磨個所以外がピカピカに輝いているのでミスマッチな仕上がりになってしまいました。残念!
ですが、溶接後のデコボコした盛り上がりに馴染んで簡単に汚れを落としてくれるので使っていて気持ちいいです。
一つ欠点がありまして・・・ワイヤがかなりの頻度で抜けます。抜け毛・・禿げですね。ブンブン抜けますので顔付近で防護メガネ無しは危険です!
そのため一本の寿命はそんなに長くはなさそうです。たくさんあるので遠慮なく交換できますが・・。
特に真鍮ブラシが抜けるようです。試しに接着剤を根元に流し込んでみたのですが、全然変化はなく、ブンブン抜けてきます。
もしかしたら、抜けているのではなく真鍮がもろくて対象物にぶつかり続け金属疲労で折れているのかもしれません。
鋼タイプはそんなに激しく抜けてきません。
非常に安く惜しげもなく使えますのでまた購入します。