べルトサンダーって、ベルト状の布ヤスリが回転しているだけなのですが結構有用なDIYツール。鉄もザクザク削れていきますし、研磨面の直角・平面がビシッとでます。
対して、手でゴシゴシと1×4材などの角材の断面を研磨すると、どうしても斜めに力が入り平面には出来ません。研磨面がカマボコ状凸になってしまいます。
鉄、アルミ、木材・・・どんな材料でも切断面が直角・平面に研磨されていると工作レベルがアップした気になれます。
各部品が直角・平面に研磨されている部品で構成された工作はたいしたモノでなくても立派に見えます。
卓上ベルトサンダーは、工作のテンションを上げる費用対効果バツグンの電動工具です。
このベルトサンダーの有用性に気づき、さらに便利なハンディタイプのベルトサンダーが欲しい!と市販品を調べてみました。大まかに4タイプに分類出来ると思います。
2000円~3000円 動力別売り。電動ディスクグラインダーに取り付けるタイプ
4000円~ エア駆動タイプ(要コンプレッサー)
7000円~ 電動モーターに直にベルトがついた簡易なタイプ
10000円~ リョービなどの工具メーカ品、電動ディスクグラインダーのディスク部分がベルトサンダーになった立派なタイプ
※交換ベルト 茶色系の安価なタイプはすぐに破断します。使う気が失せてしまいます。ちょっと高めですがトラスコ製品などの入手をおすすめします。
個人的には、エア駆動タイプがコンパクトでカッコいいと思います。
7000円程のモーター軸に直にプーリーがついたタイプを見て、小屋の片隅で眠っている100wの小型モーター活用案が閃いてしまいました。買わずに自作です!
今回は「廃品活用」と「金属工作の経験値アップ」を兼ねての工作です。
今回の作品
まずは完成品をご覧ください。
まあ、美しくないこと・・・。あまり使う気が起きませんね。(後日、アルミ板で作り直しました。グレードアップ!)
こんなルックスでも「ベルトテンション機構」「左右の振れ調整機構」の組み込みで結構手間暇かかっているんです。
自作品は一つ一つの部品を試行錯誤で作っていきますので、えらく時間と手間がかかります。
そう考えると市販品は偉大ですね。数千円という低価格で完成品を提供してくださりありがとうござます。
では、この先 ↓ ↓ 自作の苦労を見てやってください。
今回作成した部品
これらを組み立てていきます。
幅10㎜の空間に「ベルトのテンション調整と左右の振れの調整を行う機能」を搭載するためこまごまとした作業が多くなりました。
今回の工作で学んだこと
1、CNCフライス盤を活用すべし
せっかくフライス盤を作ったんだから活用しないともったいないですね。
CADでデータを作らなくても直線のみの部品を削り出すならパソコン画面でX軸、Y軸を動かすだけで切削できます。 CNCにこだわらず、汎用フライス盤と同じようにちょっとした切削にも活用していこうと思います。
2、ケガキ、ポンチ作業は丁寧・正確に
小さなネジ穴を開ける時ポンチがいい加減だと部品が組めません。左右のプレートの同じ位置に穴を開けたつもりが微妙にずれてしまいます。
CNCじゃなく手動だから精度はこんなものだと諦めず、気合を集中してガンバリますと集中した分だけ正確に穴あけできます。今後はもっと慎重にポンチを打ち、穴あけします。反省。
工作機械は充実してきましたが、手の業のレベルはあまり上がっていないようです。まだまだ適当工作です。 部品がパチッと気持ちよくかみ合う精度の高い工作を目指します。
追記
とりあえずハンディタイプを体験したく簡易型を作ってみたのですが集塵機能を付けるべきでした。ちょっと研磨しただけで机が埃まみれです。
後日、集塵機能を追加しグレードアップしました。
今回は見映えを無視した工作でしたので、アルミ材で作り直しルックスアップも図り使いたくなるようなハンディベルトサンダーに変身させました。