可変ボリュームが0の位置(停止)を保持できなくなりました。可変ダイヤルを0まで戻しても手を離すと低速で回転し続けてしまいます。電源を切るしかありません。
この手の故障はよくあるようで「ボリュームの交換、別途スイッチ追加」などの修理記事を見つけることができました。参考になります。
ですが・・・、ネット検索で勉強する前に手持ちのAmazon格安PWM基盤(DCモーター調速回路)と純正基盤を置き換えるというちょっと面倒な修理をしてしまいました。
故障の原因
ボリュームの軸にある「ドアのキャッチ機構に似た機械的に位置を保持するパーツ」が摩耗してユルユルになっていました。
このキャッチ機構は軸にあるオレンジ色の樹脂製カムと金属製ピンで構成されています。
写真ではわかりにくいですが、ボリューム軸の赤っぽい樹脂製部品が摩耗しています。
金属を樹脂が擦れ合うので耐久性があまりなさそうですね。どうして樹脂製なのでしょう??
5,6年前に購入しましたが、もう1台のルーターをメインに使っているので使用頻度はそんなに高くありません。
ですが、分解してみると樹脂パーツが摩耗し変形していました。
修理方法
作業小屋に眠っていたAmazon格安PWM基盤と純正基盤を入れ替えました。
商品名は「ミニ DC モータ PWM 速度コント ローラー 5V-35V」 3個で800円位です。
このPWM基盤は純正基盤より幅が2㎜程大きいためチップ抵抗やチップコンデンサーを破壊しないよう気を付けながら研磨して幅を詰めました。
写真のとおりボリュームと電解コンデンサーは移設しないと入らないので、半田付けを外して延長線で移動させました。
こんなとき半田吸い取りが役に立ちます。「メッシュの銅に吸い込ませる」というシンプルな原理ですが、いい仕事をしてくれます。
きちっと半田付け部分に接触させ加熱するときれいに半田を吸いとってくれます。
配線
このプロクソンルーターは12V直流仕様。
そしてこのPWM基盤は端子が4つあります。
電源側からの+線、-線をPWM基盤の入力側に接続。
モーター側からの+線、-線をPWM基盤の出力側に接続。
電源側からの+-は間違えないよう注意して接続します。もし回転方向が逆の場合は出力側の電線を入れ替えて回転を逆にします。
完成&感想
ボリュームつまみが飛び出していますがまあまあの仕上がりだと思います。
形が違う基盤を無理やり狭いスペースに押し込んだので結構時間がかかりました。あまりお勧めできる修理方法ではありません。
PWM基盤を無理に押し込まなくても別途小型のボックスを用意してルーターと電源の途中に配置すればよかったかもしれません。
PWM基盤を外部設置した方が簡単ですね。
さて、実際に使ってみるとボリュームスイッチも「カチッ」とオンオフ出来ていい感じです。
また、回転制御も純正基盤より調整幅が大きく調整もやりやすいです。
かなりの低速で回すことができます。目視で回転が分かるくらいの低速~全開まで滑らかに調整できます。
「調整範囲は0~100%」との商品説明に偽りはありませんでした。
工具がグレードアップしたみたいで嬉しいですね~。笑みがこぼれます。ニヤッ。
いい修理ができました! 満足です。
まとめ買いで余っていたPWM基盤も活躍できて、きっと喜んでいるに違いありません。