修理したモノ

パナソニック ホームベーカリー

 私、パンが大好きで毎日食べています。グルテンフリー?糖質ダイエット?余計なお世話です!
 体が欲しがっている食物を食べればいいんです。もちろん暴飲暴食は論外ですが・・・ 。

 うちでは毎日パン焼き機がせっせとパンを焼いてくれます。1日2回ほど稼働させているヘビーユーザーです。
 今回は、15年間パンを焼き続けてくれたすばらしい耐久性のパナソニック製ホームベーカリーの紹介です。

 パナソニック製ホームベーカリーの耐久性が優れていると思ったのは、数千円ほどで購入した中華製ホームベーカリーがわずか3年程でお亡くなりになりになったからです。

 電気系の故障ではなく、パンをこねるモーター、プーリー、軸受、ベルトなどの機械部品の耐久性がなく、修理不能に陥りました。

 このパナソニック製ホームベーカリーも先日ついに動かなくなったので分解修理を試みたところ、機械系の部品がまるで新品のようにキレイで感動したので紹介したくなりました。

 

15年使い続けたホームベーカリ―

 2004年モデルです。購入依頼ずっと使い続けてきました。写真のとおり内部は熱で変色し、プラスティック部分の劣化も進んでいます。
 ずっと掃除をしていないガスコンロ周りみたいですね。

 内釜はハードな使用でテフロン加工が剥離していくので5回ほど交換しています。
 が、最近はテフロン加工は剥離しても、パンが外れにくいだけで問題ないのでハゲたまま使っています。

 さて、さすがにここまで使ってあげればホームベーカリーも本望だろうと買い替えと思ったのですが、妻が「ついに動かなくなっちゃった~」と作業小屋に持ち込んでくれたことや、15年もパンを焼き続けてくれたことを思うと、捨てられなくなってしまい分解して修理を試みることに。

  開けてビックリ!

 釜は茶色く焼けただれてキタナイのに、駆動部分はまるで新品。釜と機械部品がちゃんと分離されています。いい作りですね。

 写真だと分かりにくいですが、モーターのアルミプーリーと駆動ベルトがとっても綺麗です。もち、15年間一度も交換していません。

 自分の経験だと駆動ベルトの表面劣化(ひび割れ、ほつれ)は数年使えば当然のことと思っていましたが、このキレイさ柔軟さには驚きました。とても15年ほぼ毎日使い続けたとは思えません。

 残念だったのは、被駆動側のプーリーが樹脂製でひび割れを起こしていたことです。
 捻ればぽきっといくかと思いきや、ひび割れていても強度を保っていました。
 このまま使い続ければ割れてしまうのは確実ですので、アルミ板でサンドイッチして補強しておきました。


 見えない部分なのでいい加減な工作です・・・ご勘弁。

 結局動かなくなった原因は電源コードのプラグ付近内部で断線していたことでした。これに気づいたのはプーリー修理後でした。
 先に、電源コードが原因と分かっていたらプーリーがひび割れたまま使い続けて修理不能な状態まで壊れていたかもしれません。

 きっと、ホームベーカリーが「早く助けてください!」とうったえてきたんだと思います。

 プーリー軸受付近の焦げをきれいに掃除して、グリスアップしたので滑らかに、静かにパンを捏ねています。
 これで、しばらく元気にパンを焼いてくれそうです。

 

家電は日本製がいい

 趣味の世界では、フライス盤、ラジコンヘリ、ドローン、その他メカ系のおもちゃにおいて中華製が日本製を圧倒している感があり、使用しているパーツの品質、制御ソフトの性能も中華製の方が優秀と感じるこの頃ですが・・・、
 一般消費者向けの家電の耐久性では日本メーカーの品質の方が上のようです。
 メーカーの考え方かもしれませんが、パナソニックのホームベーカリーを見る限り、数年持てばいいではなく「可能な限り長く使えるように」と設計しているように思え好感が持てます。
 毎日焼き続けて15年も持つってすごくないですか!

 でも、これじゃあメーカー儲からないのでは?と心配になります。

 

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