EVコンセントの取り付け位置は決まっているものの取り付け方法に少々悩みました。
マリンライトとほぼ同じ位置への固定ですが、ウッドフェンスは紫外線にやられておりあまり強度を期待できません。
そのためウッドフェンスに負担が掛からないように固定する方法を考えます。
金属&コンクリートの剛性
EVコンセントは毎日抜き差しを繰り返すことになりますので出来るだけ強度のある固定方法が望ましい・・・と、考えた末の結論がこれです。
アルミの支柱をアンカーボルトでコンクリート擁壁に固定します。 ウッドフェンスには接触していません。
このアルミ支柱からウッドフェンスをかわして4本のボルトを出してボックスを固定します。
アルミ支柱は2本のアンカーボルト(ネジ径6㎜)で止まっているだけですが、これがまたビクともしないんです。
木製品とは違い「しなる余地がない」って感じ。剛性ガチガチって言えばいいでしょうか。
この思った以上の剛性感、嬉しくなります。 何度も押してしまいます。「スゲー、全然動かない」
このアルミの支柱は余っていた5mmアルミ板を溶接して作ったモノです。
展開図はこのとおり。
写真のとおり支柱は4面ではなく3面です。断面はコの字型。 アルミケースにアルミの支柱はカッコいいなあ。
光るエンブレムの作成(樹脂編)
のっぺりとしたアルミの箱では味気がないのでひと工夫。フタに光るエンブレムを付けます。
エンブレムを取付けるというより、フタそのものに三菱マークを彫ってみます。
これは端材に試し彫りしたモノです。
手では綺麗に彫れませんのでCNCフライス盤の出番です。たまにしか使わないのですが作ってよかったマシンのひとつです。
3DCADでアルミ板に文字を彫った図形を作製 ⇒CAMソフトで切削データを作成 ⇒CNCソフトでフライス盤を制御、という流れで削り出します。
写真は最後のCNCソフトでフライス盤を制御しているところ。
「3DCADとCAMはFusion360」、「CNCソフトはPlanetCNC」を使っています。
UVレジンを初めて使いました
切削後のエンブレムは裏まで貫通していますので樹脂で埋めます。
使用したのはUVレジン。 着色料で透明ブルーにしてみました。
アルミ板の裏側に厚めの両面テープと透明プラバンで底を作ります。 ここにUVレジンを流し込みます。
これは底から見上げた図でございます。
表側に少し盛り上がるくらいまで樹脂を流し込みます。
後で研磨するのではみ出しても構いません。 研磨作業を軽減するため出来るだけはみ出し量は少ない方がいいですが・・。
気泡を細い針などでつついて出来るだけ取り除きUV照射!
早いところだと30秒くらいっでカチカチに固まっています。5分ほど写真の状態にしておけば硬化完了です。
いや~UVレジンって便利ですね。
ゆ~っくり作業して、照射すれば5分でカチカチに。せっかちなDIY好きにはもってこいの素材です。
UVレジンでFRP作製できないかな・・など夢が膨らみます。
次は、樹脂をアルミ板と面一に研磨です。
試作品のときは木片に耐水ペーパーを巻いて丁寧に研磨したのですが、やはり電動工具に頼った方が楽々で仕上がりもきれいですね。
電動サンダーだと盛り上がった樹脂部分だけを狙い撃ちして研磨できます。手作業だとムリです。
光るエンブレムの作成(LED編)
LEDの光をどの方向から照射するか悩みました。試行錯誤に時間を費やします。
結果、横方向から照射することに。
LEDはAmazonで購入したテープLED(アイスブルー)を使用。5m巻きで1500円程で販売されています。
ほんと、LED製品って安くなりましたね。
光を拡散させるために100均のポリプロピレン板1㎜厚を5枚ほどきっちりカットして詰めました。挟まっているだけです。
だいぶLEDの粒々が見えなくなりました。 なんかエレベーターのボタンを連想するなあ。
LEDはこの点滅回路を使ってホタルのようにオンオフさせています。 Amazonで7個入770円で購入しました。
これはかなり便利な回路です。8パターンの点灯が出来て、各パターンの点滅速度を変更できます。
これでゆっくりと点滅させて呼吸しているように光らせます。
「充電しているよ~っ」というイメージでございます。 Youtube動画をご覧ください!
点灯テストを実際の駐車場で行ったところLEDテープが明る過ぎでした。あまり明るいと看板のネオンライトみたいでちょっと恥ずかしい。
というわけで、ACアダプター12V⇒LED点滅回路⇒(追加:定電流ダイオード)⇒LEDテープという回路にしました。
これは25mAのチップ型定電流ダイオードを並列に基板に半田付けしたものです。
ご覧のとおりの自作品。これを収縮チューブでくるんでいます。
チップ型は米粒くらいのサイズなので半田付け時になくさないよう要注意です。 ふ~っ、と吹けばどこかに行ってしまいます。
最後に「LEDの枠」「点滅回路」「電源用ACアダプター」をアルミケースに詰め込みます。
今回のアルミケース作りで一番時間がかかったのがこの光るエンブレムでした。
目的の機能には何も関係のない装飾パーツのために作業が遅々として進みません。(笑)
今回の作業記録は以上でございます。