今回の工作は「Φ12㎜ステン丸棒のカンヌキにネオジム磁石を簡単に取り付ける」がテーマです。
簡単に取り付けるために閃いたのが「UVレジンをパテ替わりに使う」というアイデアでした。 前作「光るエンブレム」の余ったUVレジンの活用です。 (100g入りボトルの半分くらいしか使わなかったのに3本も買ってしまいました。)
こんなパーツを作りました。
これは、作業小屋ドアのカンヌキを全開位置にホールドするための磁石。
カンヌキを滑らかに動くように調整したらちょっとした振動でカンヌキが全開位置とロック位置の間を移動するようになってしまいました。(カンヌキが少しドアから下に飛び出した状態)
このままですと、カンヌキが半分出っ張ったままドアを開閉することになり床レンガにガリガリっと接触するよろしくない状況に。
というわけで全開位置で軽くホールドするようカンヌキにネオジム磁石を取付けてみます。
UVレジンパテの作製
UVレジンにパテ基材を混ぜます。アエロジルとミルドファイバーを使用。
ポリエステル樹脂の場合、パテ状になれば炭カルでもコーンスターチでも平気なのですが、UVレジンの場合どうかは分かりません。
紫外線で硬化するので紫外線が透過しない基材を使うと内部まで硬化しないという懸念があります。照射に時間をかければ問題ないかもしれません。(比較実験したわけでないので断言はできませんが・・・)
今回の工作では写真のとおり外側のポリプロピレン板から紫外線を照射し、長めに5分ほど当てました。
が、内側(型用鉄シャフト側)まで紫外線が十分に到達していないようで若干内側の表面が生乾きでした。 表面がヌルヌルしている程度。
鉄シャフトを抜き取ったあと再度内側から紫外線を照射しました。 じっくり照射し続ければ完全硬化していたのかもしれません。
このように左の木片に仕込んだネオジム磁石とUVレジンで固定したネオジム磁石が引き付けあってホールドしてくれます。
ドアノブを開けるとカチッと適度な力で開の位置をホールドします。この操作感が心地よいです。
今後UVレジンパテを使うか
と言われれば・・・あまり使わないと思います。
というのは、5分、10分でカチカチに硬化してくれるのでUVレジン結構便利そうと思って試しに使ってみたところ、次の感想とおりあまりメリットを感じなかったからです。
①UVレジンもポリエステル樹脂もパテ基材を混ぜる作業は同じ。
②UVレジンは数分で硬化するので次の作業にサクサク進めるので気持ちがいいが、紫外線が照射しにくい部分(厚みがある等)に紫外線を当てる工夫や再度の照射が必要になる。
④対してポリエステル樹脂は硬化剤を混ぜればどんな厚みでも内部まで確実に硬化する。
⑤ポリエステル樹脂は硬化剤増量+加熱でガンバっても1時間くらいは必要だが、硬化待ちの間に他の作業をしていれば何時間もあっという間に経過するのでデメリットではない。
振り返ってみると、UVレジンのメリットはあまりないと感じました。ちょっと時間がかかっても確実に硬化しているポリエステル樹脂の方が使い勝手がよいですね。
また、試しにカーボンクロスにUVレジンを使ってみたのですが、こちらもなかなか硬化せずフニャフニャのまま。
カーボンクロス3プライのペラペラなのですぐ硬化すると思ったのですが、10分照射してもカチカチに硬化することはありませんでした。
カーボン繊維が紫外線を透過させないからなのかもしれません。 UVレジンが主にアクセサリー作成や薄塗パテに使われているのが分かるような気がします。
ああ、余っちゃったUVレジンの使い道ないかなあ。