今回の工作はサイドミラー下部に取り付けるAHDカメラのカバーの作製です。
サイドアンダーミラーの代わりのカメラをどう取付けようか・・・?
初めは純正のサイドアンダーミラ-にカメラを埋め込むのが簡単かなと構想おりましたが、考えて続けるていると流用ではなく自作してみたいという衝動に駆られてきます。
気持ちに素直に従ってカーボンFRPで自作してみることにします。
型取り作業
純正サイドミラーにぴったりフィットしなくてはなりませんので、アンダーミラがサイドミラーに接する面をしっかり型取りします。
写真の斜めの外周部分が、サイドミラーの下部にぴったりフィットする面です。
この面だけ残して粘度に埋め、シリコンを流します。
流したシリコンがサイドミラーの下部と同じ形状になるはずです。
このシリコンにフィットするカバーの原型を造形していきます。 原型=中身が詰まった欲しい形状のカタマリです。
工作用の油粘度で大まかな形を作り、カメラも油粘土に埋め込んでレンズの向きを現物合わせで確認して行きます。
FRPベース+油粘土の原型にカメラを埋め込んだままシリコン型から外して(乗っかているだけ)実車のサイドミラーにあてがいます。
モニターと接続して実際にカメラの画像を表示しながらカメラの方向を決定しています。
このカバーの形状でカメラの向きが決定されてしまいますので慎重に確実に・・・。
レンズ位置が決定したら「油粘土&カメラ」を取り除きます。 ここまでの作業でカバーの形状はイメージ出来ましたので、思い出しながらFRPパテで再現していきます。
これだ!という形になったら、少し外周を削って小さくてから・・・ 黒ゲルコートをデロデロっとかけます。
ここからが骨の折れる作業のはじまりです。
研磨地獄のはじまり
凸凹のゲルコート面を研磨していきます。 まずは60番ほどの布ヤスリで大まかに切削。
120番まで布ヤスリ⇒240番から耐水ペーパー+水で研磨しています。
240番くらいまで研磨すると必ずエッジ部を研磨しすぎて内部のFRPが露出してしまう箇所が発生します(写真、またまた忘れました)ので、めげずにもう一度ゲルコートを塗布し再度研磨します。
また80番からやり直しということですね。
80番⇒120番⇒240番⇒400番とこの辺りまで行くとピンホールがはっきり見えてきます。⇒ 埋めます。
大き目のものだけゲルコートで埋めてまたまた研磨です。
細かいピンホールは離型用ワックスで埋まるのでこの段階では放置。
800番⇒1500番⇒2500番⇒コンパウンドと研磨してツルツルにします。 (こうやって文字にするとかなり面倒な工程を踏んでるなあ)
これでようやく原型が完成です。 この形状の中空のカーボンFRPを作っていきます。
毎度、面倒な作業が始まるぞ・・とわかっていながらなぜかFRP作業はやめられないんです。 もっときれいに簡単に造形できるようになりたい!と駆られます。
今回の工作はここまでとなります。