作業日誌

サイドモニターの取り付けーAピラーにぴったりフィットするベースの作製

今回の工作はモニターの取り付けマウントの加工です。

モニターの取り付け位置を検討

前記事のとおりAピラーにピラーの角度に合わせて取り付けすることにしました。 自分としては最善策なのですが「なんで斜めなの?」「市販の四角いモニターのままではダサくない?」などの意見もいただきました。
私の美的センスが斜めっているのかもしれません。(笑)

私の頭のなかでは・・・、
ダッシュボートには設置すると配線が見え「とりあえず置いています」感があり許せない。
ルームミラーはドラレコになっているのでこれ以上ゴチャゴチャさせたくない。
となるとAピラーに固定するしかない。
でも、AピラーをFRPなどで造形してに埋め込み、は自分とは趣味が違うような・・・。

と思考がめぐり、結果ピラーから少し浮いた感じでの固定となりました。

サイドモニター&カメラの取り付け

 カーナビがフローティングタイプなのでフローティング風で統一感があるかなと。

固定マウントの作製

付属のマウントを使うと厚みがありますのでかなりピラーから出っ張ることになります。 可能な限りピラーとモニターを近づけるため薄いマウントを作製にかかります。
付属のマウントはこのようにスライドさせてカチッとハマるタイプ。この部分を流用させていただきます。

このカチッとハマる部分だけ残してカットして自作マウントと合体させます。

半球状に盛上っている部分を全部落として・・・、ピラーの曲面にぴったりフィットするカーボンプレート作製して埋め込みました。

カーボンFRPを一生懸命磨いてキレイしたのですが、写真右のとおりモニターに隠れて取り付け後は全然見えません。
余計なところに手間をかけているので工作が遅々として進みません。(笑)

配線はセンターのマウントの真ん中の穴から出るようモニターを一度殻割して配線取り出し位置を変更しました。

市販品をサクサクとカットして・・流用して・・と簡単工作なのですが、今回の工作で手間がかかったのが曲面の型取りでございます。

ぴったりフィットする曲面を再現する

ピラーの曲面にぴったりフィットするモニターベースをカーボンプレートで作製します。 

まず、Aピラーの3次元曲面のコピー作業です。

型取りの下準備

マウントを設置場所を確定しその位置にマスキングを施します。
塗装用のマスキングテープを丁寧に貼りつけます。テープとテープの境目は2㎜程度重ねておき樹脂の侵入を完璧に防ぎます。
多少の凸凹は眼をつむります。

次にマスキングテープの上に100均のアルミテープを貼ります。 下地にマスキングテープを貼るのは作業後Aピラーから剥がしやすくするためです。

Aピラーの型取り モニター設置

100均のアルミテープは粘着力が強力かつアルミが薄いので剝がすときテープが破れて大変面倒なことになります。 粘着剤がAピラーに付着してきれいに剥がせません。
パーツクリーナなど使ったらAピラー樹脂面の質感が変わってしまい残念なことに。

手間がかかっても丁寧に作業すると後が楽になります。

最後に、型取りしたい範囲を明確にするため外周に厚みのある両面テープなどを貼ります。

曲面の型取りはガラスクロス+UVレジン

ガラスクロスを両面テープの範囲より小さくカットします。貼り付け時にエッジが浮きがらせないためです。
ガラスクロスにUVレジンを先にしみこませておきます。100均のステントレイで作業しています。

UVレジンはポリエステル樹脂より粘度が高いようで繊維になかなか浸み込みまず繊維がくっきり見えますね。ガーゼのようです。形を再現できればいいので樹脂含浸は適当です。

これをピンセットなどでつまんで貼り付けます。

なんかギプスみたいですね。

そして紫外線ランプを照射! あっと言う間に硬化します。

といっても2,3分はじっくり照射して確実を期します。

硬化したAピラーのコピーを裏返しシリコンを流し込みます。 プラバンで囲いホットボンドで固定。

できたシリコン型はAピラーとおなじ曲面ということになります。

シリコンにFRPを積層すればAピラーにぴったりフィットするはずです。

カーボンを積層したところ。 なんかお寿司みたい。
これを成型し、モニター付属のマウントを前述のとおり合体させればモニターのべースは完成です。

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