最近レーザーカッターを購入したのですが、買って早々、円筒物彫刻用の三爪スクロールチャックを溶かしてしまいました。(泣)
指輪に刻印しようと実験したところ反射光が樹脂製チャックに照射されたためです。
実際に再現はできませんが、こんなイメージです。
指輪の内側にレーザー照射したら反射光は指輪をつかんでいるスクロールチャックに照射されますよね。 リングの内側にはどうやって彫刻するんでしょう?
↓ ↓ 溶けた様子
レーザーカッター付属のスクロールチャック
レーザーカッター用スクロールチャックとはこんなモノでございます。
円筒物に刻印するときに使うための付属品です。 構造は旋盤のスクロールチャックとほぼ同じですが爪のスライド部分は結構ガタがあります。
しかもチャックの爪自体も樹脂製で柔らかくカチッとした精度は望めません。
(悪口っぽく書いてしまいましたが、意外と質感が高く結構カッコいいんです。)
ガタ、ブレはあまり問題ではありません
実際使ってみると、レーザーが当たる外周部分で1㎜程度のブレは刻印に影響することはほとんどありませんでした。
レーザーカッターで彫刻する円筒形のモノといえば、マグカップや水筒などで、円筒物の半周くらいに名前・ロゴや模様を彫ることが多いと思います。
半周のあいだで1mm程度のブレに押さえるように固定できれば実用上問題はなさそうです。
「樹脂製チャック爪&スクロール部のガタ」はレーザーで彫刻するという目的には十分なのでしょう。
「価格を抑えるための低品質」ではないと思うことにしております。
溶けた爪を何とかしたい
先の写真のとおり爪の一つが結構えぐれております。(一番右側の爪)
実は、このままでも使えたのですが壊れた道具を使っているようでちょっと悔しい。
精度の悪いチャック+爪が溶けている・・・という状態は機械好きの心が穏やかではいられません!
これを機にグレードアップしてやるぞと駆り立てられました。
溶けた樹脂製の爪と同じモノをアルミで作ってみます!
材料切り出し
アルミ板15㎜厚からL字型に切り出し、元の爪とほぼ同じサイズに成型します。
元の爪と同じ位置にネジ穴を開けます。
旋盤(本物の)に固定する正方形の鉄板のセンターに穴(印のため)を開けそこから120°に3分割する放射状のラインを描きます。
百聞は一見に如かず・・・写真をご覧ください。
このように先のL型アルミ材を固定して旋盤で切削すれば「まあまあ精度のあるチャックの爪」が出来るはずです。
アルミ材が4㎜ネジ2本で固定されているだけでの切削なので、負担が掛からないよう少しずつバイトを進めました。 時間をかけてゆっくり削りました。
外周、内周、平面を切削し終わったところです。
切削の衝撃でネジがもげてしまうのではと心配しましたが大丈夫でした。
沈めフライスの活躍の時
スクロールチャックへは六角ネジで固定するのですが、ネジ穴部分はコップ等の底が面します。 とっきがあってはいけません。
というわけでネジが飛び出さないよう座グリます。
ここで「沈めフライス」の登場です。エンドミルの中央にブレ止めの軸のあるこんな工具です。
これは本当に買ってよかった工具です! 使用頻度は少ないですがないと困る工具です。
完成しました
樹脂製チャック爪と交換したところです。
ブラックの統一感が失われデザイン的にはイマイチですが、同じ丸棒をくわえて回すと先端部分のブレがほとんどありません。
やはり、機械はこうでなくては・・・・。 満足でございます。