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作業日誌 自作したモノ

駐車場に電気温水器を設置する3ー防水ボックスをアイアンウッドで作製して失敗する

作製中の電気温水器は屋外で使いますので風雨に耐えるボックスに収納する必要があります。
以前紹介しました、「電気給湯器、保温タンク、ポンプ、電磁バルブ、制御基板」を一つの防水ボックスに収めようと奮闘中です。

毎度のことながら「試行錯誤し10歩進んで9歩下がる」状態に陥り、奮闘せざるを得なくなりました。

今回はその失敗の記録となります。

防水ボックスの中身

必要なボックスのサイズは、内寸で「底面=50センチ×32センチ」「高さ53センチ」。
この写真ではわかりずらいですが、保温タンクの反対側に「電気温水器」、タンクの底部に「ポンプ、電磁バルブ」、タンクの手前に「制御基板」が配置されています。


エコキュートのミニチュア版のようですね。 (ヒートポンプを使っていませんのでエコではありませんが・・・)

設置場所の整備

設置場所は家の裏側の狭いエリア。分電盤にすぐ下側に位置しているので電気温水器にはもってこいの場所です。 900㎜×900㎜程のスペースを整地してみました。

防草シートを敷いてからホームセンターで一番安かった砂利を敷きました。 900㎜×900㎜のわずかな面積ですが、砂利は15kg入りで5袋使いました。 

砂利はギリギリの量を購入すると
「ちょっと足りないなあ・・できだけ薄く均一に広げなくては・・・」
「あれ、砂利が薄くて防草シートが見えちゃう所があるなあ」
という事態に陥りなんとも寂しい気持ちになりますので、多めに買うようにしています。
(2袋余りました)

こうやって砂利を敷き詰めると箱庭のようで楽しいですね。ワクワクしてきました。 狭いけど自分だけの秘密基地を作っているような感覚です。(笑)

このロケーションにふさわしいボックスは・・・?と思案して思いついたのが木製の箱。 単純な発想ですね。
木製フェンスに囲まれているので当然木製が似合うでしょ?というわけです。

次に検討したのがお得意のアルミボックスですが、木製より高価になりますし、この場所にアルミ溶接の機械チックなものは似合いません。 たぶん・・・。

よって、「今回は木製ボックスで行くぞー」となったのですが・・・、失敗に終わります。

対候性の高いアイアンウッドを購入

材料のお勉強ということでアイアンウッド系を購入。初めて使います。
「鉄のように重い」「鉄のように固い」のでアイアンウッドと呼ばれており耐久性はバツグンのようです。

アイアンウッドと呼ばれる木材は何種類もあり今回購入したのは「ウリン」という木でございます。
公共工事のデッキ材にも使用されているようで、「屋外使用、ノンメンテナンス」で30年くらいは平気らしい。

鉄のように重いといっても本当の鉄の比重は7.8。 こんなに重い訳はありません。 「ウリン」の比重は0.96です。 ほぼ水と一緒ですね。
でも、木材と思って持ち上げますとほんとうに重いんです。 ホームセンター販売されている2×4材は比重0.5弱ほどなので2倍の重さ!

購入後、この重さを体感したとたん「これは材料選択を誤ったな・・・」と薄々感じ始めました。(笑)

購入価格は「厚さ12㎜、幅105㎜、長さ1800mm」を8本で12000円程。
(株)リーベ(ウッドデッキ材、フェンス材を販売している会社)からネットで購入しました。

木製ボックス案は廃案に

廃案の原因 その1 メンテが大変

構想では、木製の底のないボックスを作成し、電気温水器、保温タンク類の上からカップのように被せて保護する予定でした。
メインテナンス、温度調整、などで簡単に内部にアクセスできるようにするためです。

そのため木製ボックスを「被せる、外す」という方法がいいのでは?という発想です。

必要なサイズから重量を割り出すと16kg以上になることは承知していましたが、実際に作ってみると「16kgの脱着」は実用的ではありません。
そのため、側面4面+屋根1面の5分割にして「現地で必要な側面を取り外せる案」に修正することになり、このような姿に。 ↓ ↓

ナットを内部に組み込み、外側から6mmナベネジで固定する仕様に仕上げました。 手間をかけた割には何とも美しくないルックス。

しかも・・分割しても1面が結構重く、狭い裏庭では組立てに難儀することが発覚。 一度組み立てたら二度と分解したくないという感情に襲われました。(笑)

廃案の原因 その2 防水性の確保後ムズカシイ

当たり前のことですが、木材は反っており、 写真の様に組みあわせるとすき間だらけになります。
内部には200vが常時通電している機器が収まりますので雨漏りは厳禁。

分割した各面が合わさる辺にはエプトシーラーを貼り付け、木材同士の隙間対策として表面をFRPでコーティングしました。

FRP塗布したては「ニスでコーティング」したようでキレイに見えたのですが、硬化すると木材の場所によっていは白く汚くなってしまいました。(前掲の写真)

これではテンションだだ下がりです。 これ以上作業を進める気にはなれません。 はやり美しいモノを作りたい。

というわけで木製ボックスは廃案になりました。

既製品を活用すべし

すでに木製ボックス作製中に次なる手段を打っておきました。 木製ボックスは失敗かなあ・・と思い始めた段階でこんなボックスを注文。

お庭に置く収納ボックスの一種です。 イタリア製でちょっとおしゃれな感じ。
樹脂製ストッカー Amazonで7000円程でした。 

ポリプロピレン製なので紫外線に弱いのでは・・・と購入に躊躇していましたが、本品も含め他の類似品の大半がポリプロピレン製にもかかわらず「対候性に優れる」「屋外仕様」といった表記があり、何かしら紫外線対策した樹脂を使っているのだろうと勝手に解釈。

加えて、うちの奥様の「クリック一つで完成品が入手できるならダメになったらまた買い替えればいいんじゃない?」の一言に「おおーなるほど」と激しく納得し購入に至りました。

木製ボックス作成に難儀したことを考えると既製品を使う方がスマートですね。
設置場所においてみると結構カッコいい・・・。

失敗の反省

はじめから市販品を活用すればよかったのに、なぜこんなことに気づかなかったのでしょう。

熟考が足りなかったと言えばそれまでなのですが、「ウッドフェンスに囲まれているので木製!」との思込みから防水ボックスの検討に入ったので他の案が排除されていたんですよね。
振り返って我に返った、って気分です。(笑)

また、「アイアンウッドは腐らないから防水性もばっちりだろう」と組み立てのことを度外視した思い込みも浅はかだったなあ・・・。

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