ジョイスティックを自作してみました。
私のモットーは「市販品があるなら自作はしない」なのですが・・・、自分が納得するようなジョイスティックが見当たりませんでした。
ネット検索すると「大きすぎる」「スイッチ部の回路数が足りない」といった、購入後に改造を要するモノばかり。
残念ながら自作せざるを得ません。 正直面倒だな・・・。
ジョイスティックはそんなに複雑な機構ではありませんが、稼働するパーツって自分で作ると結構大変なんですよね。
X軸・Y軸用ジョイスティック
まずは、完成の図から。

このジョイスティックでX・Yテーブルをコントロールします。 スティックの上の二つのボリュームがX軸・Y軸の移動速度の調整用です。
ラジコンのスティックのようにジョイスティックの傾きが大きいほど速くなるといった動作はしません。 スティックを傾けた方向がオンになるだけ。
オン時の速度は上のボリュームで調整します。
フライス作業用ですので「一定の速度で動く」が望ましく、スティックの傾き加減で速度が変わっては困るので、これでOK!
決して手抜きではありません。(笑)
軸にユニバーサルジョイント
ジョイスイティックの軸?関節?・・(根元の部分ですね)をどうするかちょっとだけ悩みました。
「360度自在に傾くんだから当然ボールジョイントでしょっ」と思ったのですが、「マイクロスイッチを角材で押す」という仕様にしたためボールジョイントではまずいことに気づきました。
こういう事です。 ↓ ↓

四角い軸が回転したらマイクロスイッチがオンになってしまいます。
というわけで、「十字方向にしか稼働しない」ユニバーサルジョイントを使っています。 ラジコン用として販売されているモノです。

ユニバーサルジョイントのX方向の軸とY方向の軸にスティックの動きが拘束されます。 これでスティックが回転することなく360度全周に傾けられます。
分解するとこんな感じです。

スティックは余っていたアルミ角棒から削り出しました。 適当に握る部分だけ丸くなっていればいいかな・・・と思ったのですが、やはり磨いてしまいました。(笑)
いや~金属って美しい・・・。
本体とミスマッチ
そして、このジョイスティックがどこに納まるかと言いますと・・・・

ちょっと拡大しすぎて、いったいどこに位置しているかよくわからないですね。
Y方向のリニアスライドのすぐ下になります。 X・Yテーブルのすぐ下に設置し直感的に使えるようにしたつもり。
これで、UFOキャッチャーを動かす気分でX・Yテーブルを動かせるはず。
ところで、よーく見てみると「2つのボリュームが目」「ジョイスイティックが口」に見えてきます。 見えてきませんか(笑)
キタナイ溶接跡も相まってポンコツロボットのような気がするのは私だけでしょうか。
なんかミスマッチな気がしてイマイチなのですが、とりあえずこれで良しとします。
Z軸の操作スイッチ
さて、Z軸の操作スイッチはこちらに設置しました。 前回の記事で作成した「手回しハンドル」のすぐ上です。

スイッチボックスは、X・Y軸用と同じくアルミ板を溶接して作っています。 溶接個所をサンダーで均しているのでX・Y軸用とは雰囲気が違いますね。
X軸・Y軸用のボックスもZ軸と同様に溶接個所を均した方が全体の雰囲気にマッチしていかも、なんて思い始めました。
サンダーで均すと溶接強度が低下しますが、「単なる箱」ですので気にすることはないかな・・。
気が向いたら削ってみます!
ベアリングナット用工具
あまり記事にするようなことではありませんが、簡単な専用工具を作って嬉しかったので記録しておきます。(作業日誌です)
主軸のテーパーベアリングを押さえるナットを回す工具です。

笑えるくらい簡単な工具ですね。 鉄角パイプを削っただけです。
自転車のハンドルなどに使うフックレンチで回せるナットなのですが、奥まった場所にあるためフックレンチが使えません。
設計ミスといいますか、メインテナンスまで考えた設計をするほど頭に余裕がありませんので、脱着が困難に・・・。

たまたま余っていた角パイプの対角距離がちょうどナット直径にピッタリだったので作ってみました。
簡単なひらめきが役に立つとちょっと嬉しいですね!
ちなみにこれを回す工具は売っております。 しかも結構お安く。
いつもの自分なら市販品を購入してしまいますが、今回はこの角パイプを活用したくて工作してみました。
今回は、以上でございます。