当ブログのリンク先には広告が含まれています。

自作したモノ

フライス盤を作ってみよう 4

フライス盤用のアルミ材を入手しました。
人生初の分厚いアルミ板T=20を目の前にしてワクワクします。こんな金属の塊を自由に購入して遊べるなんて・・・感謝です。金属大好き。

アルミ板への穴あけとねじ切り

はじめに、設計図を転記するつもりでアルミ板にけがきます。

ここで忘れていけないのがアルミ材のサイズ測定です。

サイズ指定でカットしていただいたアルミ板ですが、実際サイズは0.1㎜程度の誤差があります。

例えば140㎜×250㎜×20㎜の板ですと、厚みの20㎜はほぼ正確ですが、カットしていただいた140㎜×250㎜のサイズに誤差があります。

140㎜のところ140.14㎜程でした。

これは高精度での切り出しを依頼せず通常のカットで購入しているの当然のことでございます。クレームはいけません。

けがくときはその差を考慮しましょう。

140㎜幅のアルミ材の両側から20㎜の位置にラインを引くと(140㎜-20㎜-20㎜=100㎜)なので、幅100㎜のラインが引かれることになりますが、実際は100.14㎜となるわけです。

最初はこれに気づかず、ネジ穴が微妙に合わないぞ??となりました。

ケガキは正確に

私は、ステンレスノギスを使ってアルミ板の表面を引っ掻いてケガいております。

きっとあまりいい使い方ではないでしょうが、エッジから○○㎜にラインを引くときにノギスの幅を合わせて引っ掻くだけなのでとって楽ちんです。

次は、穴あけする位置にポンチを打つのですが、・・・出来るだけ正確に打ちましょう。

ケガいたライン=アルミがV字に凹んだその谷にセンターポンチの先がのっていることを目視で確認します。

これ大事!初めのズレが後で大きなズレに!

  間違って開けないように慎重に!

 私、最近近くの物が見づらくなってきたので(ちょっと悲しい)、近視メガネをはずして裸眼で凝視して確認しております。
 遠くのものと超近距離を同じ目で見れないのは煩わしいですね。

 さて、ポンチを打ったあとは、まず下穴として3㎜のドリルで穴を開けます。

 ココが正確でないと後で穴の位置がずれて大変面倒なことになりますので慎重にいきます!

 次は6㎜程度のドリルを使って穴を拡大、最後に8㎜や10㎜の目的の穴をあけていきます。

 目的の穴が6㎜ほどなら、2段階で、目的の穴が10㎜程なら3段階で開けているのですが、3段階は不要かもしれません。

 どっちがいいでしょうね・・・。

 今回のフライス盤作成では、少なくとも282か所以上穴をあけました。

 下穴をあけてから目的の穴に拡大しているという事は、282か所×2回の穴あけ作業をしたってことになります。

 振り返るとたくさん穴をあけたなあ・・・。

タップ立て

穴あけよりさらにめんどうな作業が、タップ立てです。

タップ立て=アルミ材に雌ネジの山を作る作業です。

こんな道具を使い、ドリルで開けた穴にネジ山を刻んでいきます。

 8mmのタップ

 これはハンドタップといい、その名のとおり手動で少しずつネジを刻んでいくものですが、フライス盤作成のため初めてスパイラルタップという電動工具でねじ込むタップを購入しました。

 スパイラルタップのセットです。

 ハンドタップは1回転させたら少し戻し、→最後の方は1/4回転させては戻し、を繰り返して進んでいきますが、スパイラルタップを電動ドリルで使っている動画をみると、一気にねじ込んでいます。

 これにはビックリでした!

  ハンドタップの場合、タップ長の半分くらいねじ込んだあたりから抵抗が強くなり、一気にねじ込むことなどできません。
 早くねじ込もうとするとタップがねじれ(しなり)「これ以上やったら折れるな」という感覚は分かっていました。というより何度も折った事があります。

 この感覚があったので、電動ドリルでぐいぐいねじ込むのをみて「えー、何で折れないん?」と思ったわけです。

 実際に、スパイラルタップを購入して試してみると、動画のとおりぐいぐいと進んでいきます。

 

これはだいぶ効率がいいぞ! と調子にのります。

 

スパイラルタップ 折れます

 ただし、ドリルでぐいぐいいけるのは6㎜以上のようです。今回のフライス盤には6㎜ネジ、8㎜ネジを多用してるのですが、このサイズはスパイラルタップでぐいぐいねじ込んでもタップが折れることはありませんでした。

 問題は5㎜以下です。自分の場合5㎜以下は電動工具で最後までねじ込むことはやめています。

 実は、一回5㎜のねじ切りでスパイラルタップ折ってしまい、20㎜厚のアルミ材の中に先端だけ取り残してしまったのです。取り出すのに苦労しました。

 くやしい~

 折れたタップを抜き取る専用の工具があるらしいですが、タップの周りをリューターで掘って、発掘作業のように取り出しました。

 組み立てると見えなくなる場所だったので良しとします。

 以後、小径のタップ立てには気を付けます。反省。

 

 この反省を生かし、4㎜や5㎜のスパイラルタップは通常のインパクトドライバーでねじ込み、インパクトがダ、ダ、ダと叩きはじめたらすぐストップして反転させます。

 つまり、スパイラルタップで初めのねじ切りをしてハンドタップが入りやすいようにしてから、その先の深い部分はハンドタップで慎重に折らないように進めています。
 3㎜以下は始めからハンドタップでいきます。

 これからアルミの穴あけ&タップ立ての日々が続きます。

-自作したモノ

© 2024 作業小屋のあざらし