自作したモノ

防音窓の自作 簡易な作りでも効果あり

コロナのおかげか「自宅でDIY」が活況のようでホームセンターの売り上げが好調。

うちの近所でも週末には「おっ、何か作っているな!」と、電動工具の音が聞こえてきます。
ですが、暗くなるとちゃんと静まり返りますので、暗くなってからの電動工具の使用は抵抗があります。

工作好きの私に「帰宅後の夜には作業しない」という選択肢はありません。
週末だけでなく毎日やりたいときに工作できるのが人間らしい生き方です。(と思っています。)

そこで、作業小屋の防音性アップを図ろうと2重防音窓を試作してみました。

うちの作業小屋で一番音漏れしているが、ツインカーボ製(中空ポリカ)の明り取り窓。 ここに、ピッタリはまる内窓を追加します。

これで小屋を密閉すれば夜間でも丸ノコくらい使えるはず・・・と期待を込めての作成です。

同じ内容を動画にしましたので、動画がいい方はこちらをご覧ください。(2分30秒の短編です。)

構造は簡単に

どれだけ効果があるのかという実験なので手間はかけません。

2×4材で四角い枠を作り、片面に強化ガラス5.0㎜厚、もう片面に4.5㎜ツインカーボをシリコンシーラントで張り付けただけです。

強化ガラスは、「オーダーガラス板.com」で購入しました。 「オーダーガラス板.com」は1㎜単位のお好みサイズで購入でき、調べた中では一番安かったです。

防音窓 断面図

① 2×4材の角をガラスの厚み分ルーターでカットしておきます。ここにガラスがはまります。(すいません写真ありません)

② 2×4材をコーススレッドで四角い枠にします。

③ シリコンシーラントでガラスを接着。

シリコンシーラントでガラス固定

④ ガラス押え用の外枠(板材)をタイトボンド&コーススレッドで固定。

⑤ 木材保護剤を塗布して完成です。(最初の写真に戻る)

窓への固定

窓からの音漏れは、ガラス面よりサッシの隙間からと言われております。

音は空気の振動ですから密閉が大事です。

2重内窓を小屋の窓枠にはめ込んだ際に発生するスキマをエプトシーラーでふさぎ外界との遮断に努めます。

窓のすきまにエプトシーラー

窓枠にはめるとエプトシーラーが1/4ほどまでつぶれます。結構な力で押し込んでやっと収まるくらいのピッタリサイズです。

開閉することは考慮せず、コーススレッドと合板で固定です。

防音用内窓の固定

防音効果について

「防音窓なし」の状態と比較して2デシベルの低下でした。(比較は動画の方が分かりやすいかも)

比較方法

作業小屋から1mの距離、高さ1.8mの位置に、スマホの簡易騒音計を設置。

対象の明り取り窓は、高さ2.2mほどです。 その直下に出入り口ドアがあります。

 ※小屋の構造=2×4構造、外壁「構造用合板+軽量モルタル」、内壁「構造用合板(石膏ボードではない)+しっくい」

作業小屋内でパネルソーを全開で回し騒音を計測した結果 ↓

防音窓なし防音窓あり
入口ドア開49デシベル49デシベル
入口ドア閉32デシベル前後28~29デシベル

32前後→29で2デシベルの減となりました。

数値上大したことありませんが、デシベルは対数なので「2デシベルの増=25%の増に相当する」と音響関連のサイトに説明されていました。

25%程の違いあれば人間の耳にもはっきりわかるようです。

実際に聴き比べるとだいぶ違います。あくまでも私の感じ方ということになりますが・・・。

外部からの音の入り方もだいぶ変わりました。取り付け時に大雨が降ってきたのですが、内窓をはめる前・後で地面をたたく雨音が全然違いました。

まとめ

簡易な「木材&中空ポリカ&強化ガラス製」の2重窓ですが、きっちり隙間をふさいでおけばかなり効果があります。

また、防音窓なしの状態でも「入口ドア開49デシベル」→「入口ドア閉32デシベル」とかなり音量が下がっていたことから、特に防音に特化した建物でなくても囲われていればそれなりに防音していることを確認できました

(前述のとおり、作業小屋は2×4構造(ほぼ住宅と同じ)であり、室内では騒音が反響し作業者にとってはやかましいです。)

騒音に関するサイトをみると、30デシベル=深夜の郊外と記載されています。ということは、「防音窓を付けなくても32デシベル」って、もともとかなり防音されていたようですね。(笑)

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