今回の作業はスイッチパネルの作製となります。
現在作製中の低速チップソーにはいろいろと付属装置がありまして「トグルスイッチが4個、ボリュームが4個」必要です。
スイッチパネルをどう作るか・・・? 簡単に木材にするか、アルミ板にするか、FRP板にするか・・・悩みました。(悩む・・は大げさかな)
完成後、「うんうん、よく出来ました!」と自分に言えるようにしたいのでちょっと手間をかけてレーザーカッター+ステンレス板で作ってみることにしました。
レーザーカッターでステンレス板に刻印
レーザーカッターは一般的な趣味用なので当然金属はカットできません。 ステンレス板にボリュームの目盛り、何のスイッチかの表記、スイッチ取り付け穴位置を示すケガキライン、をレーザーで刻印するだけです。
こんなイメージでございます。
段ボールに試しに焼いてみました。
描画は3Dキャドソフト「Fusion360」を使用しています。
単なる平面の図と文字なので3Dキャドを使わないといけないわけではありませんが、パネルの裏側になるスイッチボックスやそのフタを3Dプリンタで出力しますので、そのデータ作製の流れで「Fusion360」を使っております。
これが欲しいスイッチパネル ↓ ↓
「Fusion360」の中では、「スイッチ穴と文字が絵が描かれている1㎜厚の板」として描かれています。
このパネルの「穴の枠」と「文字類」をレーザーカッターでステンレス板に刻印していきます。 穴あけは当然普通にドリルですよ。(ほんとうは金属も思い通りに打ち抜けるカッターが欲しいです。工業用の・・)
ステンレス板を選んだわけ
アルミ他の方が穴あけや切断は容易ですし、うちの作業小屋にもアルミ他の方が在庫が豊富。
今回ステンレス板を選んだのは「見かけが美しいこと」と「アルミにレーザーでは刻印できないこと」が理由です。
ステンレスよりアルミの方がずっと低温で溶けますし柔らかいのにレーザーカッターでは出力100%にしても何の痕跡も残りません。
対してステンレス板はちゃんと刻印されるんですよ。 鉄、ステンレスはカットは出来ないものの刻印は可能なんです。
試しにステンレス包丁やステンレスマグカップなどに名前を彫ってみました。 安価な包丁でもおしゃれな筆記体で刻印するとちょっとカッコよく見えたりします。(笑)
いろいろ使えそうです。
というわけで、1.2㎜厚ステンレス板にレーザーで刻印しているの図です。
レーザカッターは「ATOMSTACK A24 Ultra 24W」を使用しています。
レーザーで刻印した文字は消えません
スイッチ類を取付けるとこんな感じ。
昔からあるトグルスイッチとボリュームつまみなので昔の機械って雰囲気になりますね。 写真ですと文字が薄い茶色っぽく見えますが、しっかりと刻印されており擦っても消えません。
写真はありませんが、このスイッチパネルの裏側のボックスは3Dプリンターで出力し接着剤で固定しています。せっかくのきれいなステンパネルに穴を開けたくないので(笑)
そして、所定の場所に収めますとこのようになります。
まあまあ満足のいく工作でした
パネルが木材だろうとFRP板だろうとスイッチやボリュームの機能は同じなのですが、作った本人が「なかなか良い出来ではないか!」と満足できることが大切でございます。
この満足が今後の工作のモチベーションになります!