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自作したモノ 購入したモノ

4爪インディペンデントチャック

 卓上旋盤を使っていると・・・ある日4爪インディペンデントチャックが欲しくなりました。

 旋盤購入後しばらくは、そんなに使う機会がないだろうと3爪スクロールチャックのみで使用していましたが、「やはり4爪インディペンデントチャックがないと対応できない加工のために用意しておかねば!」との声が聞こえました。

 いつもなら、さっそくAmazon倉庫から取り寄せとなるのですが、私、スクロールチャックの規格などの知識がないためこの度は卓上旋盤の購入先である「旋盤市場」さんから購入してみました。

 結論から言いますと、モノはAmazonで販売されているインディペンデントチャックと同じでしたが、「旋盤市場」で買ってよかった、です。

旋盤市場とAmazonの違い

 「旋盤市場」「Amazon」の両方ともKP72-100と刻印されておりますが、違いが2点ありました。

違い1
 最大回転数がAmazonのKP72-100には3500rpmと刻印されており、旋盤市場のKP72-100には4800rpmと刻印されています。

バランス取りが違うのか真円度が違うのか「旋盤市場」のほうが多少上位品のようです。(と思いたい。)

違い2
 Amazon品には「旋盤とチャックの間に挟まるフランジが付属していない」です。当然ですが・・・。
 使用する旋盤は購入者によりまちまちですから、自分の旋盤に合わせたフランジを用意しなさいと言うことですね。

4爪インディペンデントチャック
「旋盤市場」で購入した4爪インディペンデントチャック

 この写真の左半分がAmazonで販売されているインディペンデントチャックということになります。
 右半分は付属していません。各自の旋盤に合わせて用意するモノです。

 旋盤市場でオプションのとして販売されていたインディペンデントチャックは写真の全て込みで12,800円です。

 Amazonでは左半分だけで11,000円程ですので、フランジ込みで12,800円はリーズナブルな価格です。

 ところで、旋盤のチャックで意外と小径なΦ6㎜ネジ3本で固定されているんですね。(写真右のフランジのネジです。)
  切削中は結構な力がかかりそうですが、こんなもので平気なのでしょうか。

KP72-100のサイズ

 「-100」が本体の直径を表しているようです。直径100㎜です。
 最大くわえ幅は、正爪で75㎜、逆爪で135㎜でした。
 スクロールチャックとは異なり、同じ爪を正逆入れ替えて使えます。

逆爪
爪を逆にすると大きなモノをつかめます。

4爪インディペンデントチャックの活躍場面

こんな材料はスクロールチャックではつかめません。

4爪インディペンデントチャック
いろんな形状のモノをつかめます

 スクロールチャックは各爪が同心円状に開閉しますのでつかんだ棒材が必ずセンターに固定されます。

 基本的に円柱状のものを固定するために使用します。

 対してインディペンデントチャックはその名のとおり各爪がインディペンデント(独立)しており爪がバラバラに動きます。
 そのため、先の写真のようにスクロールチャックではつかめない材料をつかむことが出来ます。

 また、各爪を自由な位置に配置できるため、材料の回転中心を任意の位置に固定できます。

 スクロールチャックだとどこか一つの爪を締めていけば全部が同じように締まっていきますが、インディペンデントチャックはそれぞれの爪を一つずつ締めていくため、中心を合わせるのがスクロールチャックより時間がかかります。

 そのため初めて使う時は「超~面倒くさい!」と感じますが、慣れればそんなに面倒ではありません。
  逆に、各爪が独立しているので最後の微調整がやりやすいです。

実際に使ってみました

 4爪インディペンデントチャックを購入1週間後、さっそく活用のチャンスがやってきました。
インスタ360Go(ウェアラブルカメラ)のアルミマウントの作製です。
(インディペンデントチャックを買っておかねばとの声は本当だったんだ~)

 フライス盤でマウント切削後、最後にカメラ三脚用のネジ穴を開ける必要がありました。
 バイスで挟んでボール盤でも穴あけ可能なのですが、せっかくインディペンデントチャックがありますので活用してみます。

Insta360のマウント作成は動画にまとめてあります。

 DIYレベルのボール盤バイスは作りが雑で垂直な穴あけは難しいですが、4爪インディペンデントチャック+旋盤で軸の通った穴を開けることができました。

 ちょっと精度の高い加工ができたようで嬉しいです。

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