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自作したモノ 購入したモノ

オゾン発生器を自作ー消臭効果は結構あります

作業小屋の匂い対策と称しオゾン発生器で遊んでみました。

暑い季節になりますと作業小屋に入るとき「むっ、なんか臭いな・・」と感じるんです。

もちろんFRP作業など溶剤を使った後に臭いのは当たり前ですからそれは問題ないのですが、1日ぶりに(ほぼ毎日作業しています)小屋に入ると「締め切った倉庫のような・・木材の匂い?埃の匂い?カビ臭?」的な匂いを感じる時があるんです。

というわけで、今回の記事はオゾンを使った消臭対策です。 またまた作成中の「フライス作業ができるボール盤」から遠のいてしまいます。

オゾンで脱臭してみよう

消臭グッズを調べていくとオゾン脱臭機なるものを発見。
ですが、価格はピンからキリまで・・・オゾン生成量もピンからキリまでです。

数値で比較すると・・・
「価格は1000円台~10000円台」
「オゾン生成量は1mg/h~60000mg/h」
といった感じです。

ここまで数値に違いがあると一体どれを選べばいいのか見当もつきませんね。

比較のため小出力タイプと大出力タイプの2点を購入。
(本記事ではオゾン生成量100~200mg/hのモノを小出力タイプ、10000mg/h以上のモノを大出力タイプと記述します。)

オゾン発生器 小出力タイプ

購入した製品はこちらです。 Amazonで2699円でした。

コンセントに常時繋いで空気清浄機のように使います。 電源はUSB電源(5V)です。

この製品のオゾン生成量は200mg/hで、稼働させると4分間オゾン生成→44分インターバル→4分間オゾン生成・・・を繰り返します。
他に3パターンありますが、どれも「短時間オゾン発生」「長時間インターバル」となっています。

欲張りな私は「オゾンをガンガン出し続けてガンガン脱臭させればいいのに」と思ったのですが、他の製品も似たようなモードで動作するモノばかり・・。
なんで連続稼働しないんだ~!と思ったのですが、購入後その理由がよーく分かりました。(後述)

オゾン発生器 大出力タイプ

購入したのはこちらです。 Amazonで3149円です。

水色のハニカム状のユニットのみで販売されています。 自作派のための製品でしょうか。(自作する人なんているのかな??)
この製品単体では使えませんのでスイッチや送風ファンを接続して簡易な装置を自作する必要があります。

では、AC100Vを繋いてみます。
生成量10000mg/hでオゾンがガンガン発生します。上の写真は稼働中でして電流計は0.795Aを指しています。消費電力はおよそ80w。 

電源につなぐと「ジー」という放電音と共に、薄紫色にネオンサインのように怪しく光ります。
部屋を暗くするとこんな感じ。

写真左は電源投入直後、数十秒経過すると全面が紫色に発光します。 結構キレイです。

既製品として販売されている大出力タイプ(10000~60000mg/h)は、このオゾン発生ユニットが内蔵されているモノが多いようです。

小出力タイプとは異なり、タイマー式になっており「オゾン発生→30分後に停止」「オゾン発生→120分後に停止」といったパターンで動作するモノが大半です。

小出力タイプと大出力タイプでは稼働パターンがぜんぜん違いますね。 この違いの理由も両タイプを使ってみてよーく分かりました。(後述)

オゾン臭について

詳しいことは専門サイトにお任せしますが、実際稼働させて感じたことをレポートします。

まず小出力オゾン発生器。
オゾン生成量200mg/hで4分間稼働でも十分オゾン臭いです。 プールサイドの塩素消毒のようなツンとした匂いがオゾン発生器から3mくらいの距離でもすぐにわかります。

すぐに拡散していきますので、同じ部屋でもオゾン発生器から離れた所では匂いはほとんど分かりません。
20畳ほどのリビング?ダイニング?で使っています。(テーブルがあってご飯を食べるところです。)

つぎは大出力オゾン発生ユニット。
これはやばいです。 4畳半の作業小屋で稼働させると10~20秒で喉がイガイガしてきます。
匂いも塩素消毒のようなツンとした匂いなんて優しいモノではありません。 表現がムズカシイのですが「胸が気持ち悪い、吐き気がする」といった感じです。

直感的に「これは死んでしまうかも! 換気せねば!」となります。

私は狭い作業小屋でFRP作業をマスク無しでする人間です。
アセトン、ポリエステル樹脂の臭気が充満しているなか1時間、2時間とこもっていても気にならないのですが、このオゾン発生器のオゾン臭には2,3分でギブアップ・・ちょっと恐怖を感じました。

大量のオゾンは命の危険が・・・

ググりますと・・・
「0.02ppm程度(オゾン臭を感じる)のオゾンなら人体に問題はない、気にすることはない」
「0.1ppm程度(鼻、喉に刺激)なら安全対策必要」
「0.5ppm程度で視覚の低下」
「1~2ppm程度で頭痛、胸部痛み」
「15ppm程度で小動物は2時間以内に死亡」
「50ppm程度で人間も生命の危険」
とありました。

※「ppm=濃度」であり「10000mg/hとは発生量」で性質が異なります。
使用する空間体積にもよりますので何分間オンにしたら〇〇ppmになるかは素人の私には分かりません。

結構怖いんですね~オゾンって。 O3(オゾン)→O2(酸素)に戻るんだから大したことないでしょ?と思っていましたが大いなる勘違いですね。
当初の「オゾンをガンガン発生させてガンガン消臭」とはデンジャラスな発想でした。

このオゾンの危険度を知って、小出力タイプと大出力タイプのタイマー設定が全く異なる理由がよーく分かりました。

小出力タイプは、コンセントに接続し常時稼働させるという前提で「短時間オゾン生成→長時間インターバル」しか選択できないようにし、オゾンが過剰に滞留しないように設計。

大出力タイプは、稼働中は室外退去するという前提でオゾンを大量に生成し一気に消臭 → 設定時間(1~120分くらい)経過後に停止 → その後換気してから入室、という設計。

というわけなんですね。

さて、大出力タイプはこのままでは使えないので簡易に製品化してみます。

自作大出力オゾン発生器

作り方なんで説明するまでもない単純なモノでございます。 写真のとおりです。

100vスイッチを押すとオゾン発生ユニットと黒い12Vアダプタの電気が流れるだけです。
12vACアダプタで送風ファンを駆動します。 ファンは120㎜角のPCケースファン。

配線はベースのパイン集成材の掘って埋めました。

ホールソーとリューターで切削。 で、一応製品っぽくフタをしてみます。

余っていたMDFボードを使っていますのでちょっとキタナイ。
ファン側からみるとこんな感じ。

実験用なのでこれで良し!

オゾン消臭の効果

ネットで調べたところ、塗料や溶剤系、ガソリンなどの匂いにはあまり効果がなく、下水の匂い・酒・ニンニク・たばこ・体臭といった生物由来な匂いには効果バツグンらしい。

実際使ってみたらそのとおりでした。 たぶん真実でしょう。(笑)

作業小屋の匂いには効果なし

自作大出力タイプを小屋で使ってもあまり消臭効果がなくかえってオゾンの臭い匂いが残るだけ。オゾン臭が無くなればもとの匂いに戻っています。
締め切った倉庫のような匂いは全然なくなりませんでした。 せっかく作ったのに残念・・・。

小屋の匂いは「カビ臭い」と思いましたが「溶剤、塗料、ガソリン系」の匂いだったようです。

自宅・室内の匂いには効果あり

小出力タイプは自宅で使っており、それなり効果を感じています。

もともとあまり料理をする家ではないので食事臭いなんてことは少ないのですが、たまに翌日「あ、昨日の〇〇の匂いだ」ということがあります。
ですが、オゾン消臭器を稼働させていると「食事の匂いが残っているなあ」ということがなくなりました。

また、自宅内の納戸(ウォークインクローゼットを物置にしている)が臭かったので、納戸で1日間稼働さた後入ってみると「匂いが無くなっている!」とはっきり分かりました。 確実に効果ありです。

ゴキブリにも効くようです。(本当か・・・?)

我が家はあまりゴキブリを見ない家です。年間2,3回くらいしか見かけません。 
見かけても迷いゴキブリ(勝手に命名)で、どこに逃げたらいいか迷って目立つところをウロウロします。
「普段の通り道ではない、外から紛れ込んだばかりで逃げ場を学習していない」という事です。

なので、これまでゴキブリの死骸を見たことがなかったのですが、先日朝起きたらキッチンのカウンターの目立つところでゴキブリが一人仰向けになってお亡くなりになっていました。
なんとも不思議な死に方です。 行き倒れって感じです。

我が家は結構キレイにしているので(自分で言うのもなんですが・・・)あまりエサになるものがありません。
たまたま力尽きただけなのでしょう。 
オゾンがゴキブリに効くといっても効果は忌避効果あって殺虫効果ではありませんので・・・(笑)

ですが私の中では、「この度はオゾンのおかげ」ということにしておきます。

結論、買ってよかった

作業小屋の消臭には役立ちませんでしたが、「自宅を無臭に、害虫も忌避できる」オゾン発生器は買いでした!

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