2年程前に作製した集塵ホースの巻き上げ機をリニューアルしました!
機能的には何も問題なかったのですが、時々きれいに巻き取れなかったり、ホースがちぎれかけてきたり・・とグレードアップしたくなりまた思い付きで余計な工作発生です。
ほんとうは、ホースを交換するだけでOKだったんですが・・・。
今回の工作は動きのある装置で写真もたくさんありましたので動画の方が伝わりそうです。
まずはYoutube動画をご覧ください。
動画のとおりですが、一応記事にしておきます。
目次
電動巻き取り機 全体図
まずは完成しました電動ホース巻き取り機をご覧ください。
ちょっとホース部分が暗く見にくいですね。
動力源は前回と同様、充電式ドライバー(14.4V)。
電動ドライバーの回転を電磁クラッチを介してスプロケット⇒チェーン、と伝達しています。
茶色い木箱には、電動ドライバ―駆動用PWM、電磁クラッチ駆動用PWM、赤外線センサー用回路が入っております。
所定の位置に設置するとこのようになります。
駆動部分は背面に隠れます。
写真右半分はサイクロン集塵部分で、こちらもリニューアルしたのですがまだ100%完成には至っておりません。
のちのち記事にしたいと思います。
改善箇所 その1 ホースとホースガイド
今までの排水用ホース(ホームセンターでよく見かけるモノです)は耐久性がイマイチ。
手元付近が1年程でちぎれてきます。
掃除でクネクネと毎日のように捩じられる使い方は想定していないのでこれは仕方がありません。 洗面所などの排水パイプは設置したら動かしませんものね。
というわけでホースをグレードアップしました。
選んだホースは集塵機用として販売されている外径39㎜のホース。 柔軟性はあるのですが外径35㎜の排水用ホースと比べるとかなりゴワゴワ。ちょっと失敗だったかな?
左側の排水ホースの方がクネクネと自在に曲がり使い勝手がよさそうです・・・。 ですが後戻りはしません。このまま進めます。
ホースがゴッツイのでリールにぴったり添うようにローラーガイドを設置。
↑ ↑ リールに押し付けるためのアルミローラー(その1)
ローラーガイドはΦ25㎜アルミパイプの両サイドにボールベアリングを組んだモノです。
リールの下にアルミローラー(その2)とアルミローラー(その3)を設置して滑らかにホースを巻き取れるようにしました。
改善箇所 その2 リールに溝
きっちりとコイル状に巻き上げるよう溝を設けました。
溝はホース幅に合わせてそれっぽくU字型の溝を成型。 塩ビパイプにFRPを盛ったモノです。
螺旋に巻いてある白いひも状のモノは建築用のシリコンシーラントバックアップ材。ポリエチレン樹脂製でFRP用ポリエステル樹脂では溶けません。
ガラスクロスでFRPのベースを作ってから、ポリエステルパテを盛ります。
硬化後、手作業でホースの端材を当てがいながら成型していきます。 大変面倒な作業ですが我が作業小屋の技術水準ではこれが精一杯でございます。
道具は「ラップの芯」に「布ヤスリ」を貼り付けたモノです。
それっぽく成型できたましたら黒ゲルコートでコーティングしました。(写真がありません)
ゲルコートは単に着色のため。
先の写真(5枚前)のように黒ホースに黒リールだとちょっとカッコよく見えませんか?
これで滑らかにホースが巻き取られるハズ。
改善箇所 その3 巻き上げ用電源回路
自作の電磁クラッチはこのように青いプレートを吸引して噛み合う(丸穴に丸棒が差し込まれる)仕組みです。
初めから回転が速いとはじかれて噛み合わないときがあります。
そこで始動時はゆっくり回転し、1秒~1.5秒後に正規の回転数にアップするようにしました。
動画を見ると回転の違いがよく分かります。
改善箇所 その4 掃除機ノズルを揃えました
前記事のとおり自作カプラーを作製しましたので、集塵ノズルの脱着が容易になりました。クルクル回転するので使い勝手も向上しています。
そこで卓上用、狭いところ用、床用のノズルを揃えました。
〇一番奥は床用ノズル
青いアルミパイプは市販の掃除機を流用。銀のアルミ部分、黒いカーボンFRP部分は自作です。
〇真ん中の青いT字ヘッドは卓上用ノズル。
100均の掃除機ノズルを自作カプラーにはめたモノ。 この手のT字ヘッドはもう100均には売っていないようです。残念。
〇手前の黒いジャバラのホースは狭いところ用ノズル。
BOSCHの集塵機ホースを流用しています。
これらのノズルを「カシャンッ!」と交換すると機械をいじっているという感じでテンション上がります。
これで集塵機のリニューアルはほぼ完了です。
時間と労力をかけてしまいました
が、新たなモノを生み出したわけではありません。 これまでの集塵機と機能は大して変わりません。(笑)
ただ集塵機をかっこよく?(自分が納得するカタチに)したかっただけ。
こういう作業について「何を作っているんですか?」と尋ねられても一般の方には説明がムズカシイ・・・。