またまた「フライス作業ができるボール盤」から横道に逸れてしまいますが、以前作製した低速チップソーが思いのほか役に立っており、とーっても嬉しいので記事にしておきます。
最近頼まれたパーツ作製のためアルミ丸棒(直径40㎜)を切り出したのですが、その断面がキレイだったので写真に撮ってみたんです。(またまた自己満足です)
切断面をご覧ください

上の写真はΦ40㎜のアルミ丸棒。 下の写真はΦ30㎜のアルミ丸棒。

特にΦ30㎜の切断面、美しくないですか! 「これに加工するのがもったない~」
「切削油をかけながら切断」&「低速」&「トルク大」という仕様のためか結構キレイに切断できています。
「自分で作った機械の割によく動いているじゃん!」と悦に浸ってしまいます。
至近距離で撮影してみる
「いや~、きれいな切断面だなあ・・・」なんてうっとりと眺めていると切断の様子を近くから見てみたくなります。
裸眼で至近距離は危ないのでカメラで見てみます。
チップソー正面にカメラ1台、切断箇所付近にファイバーカメラ1台を設置。
切断箇所は、飛散防止用カバー類に囲われて狭いためファイバーカメラです。
アルミ材を切断しているだけの動画ですが、DIY好きの方でしたら見るに耐える動画かもしれません。
どうでしたか。
切削油をかけながら自動的にチップソーが切断していく様子を見ていると「工場の工作機械」のようでワクワクしてしまいます。
切断面をきれいにするため速度は遅めに
きれいな切断面を得るにはゆっくりカットがよいようです。当たり前ですね。(笑)
動画ではΦ40㎜のアルミ丸棒を36秒で切断しています。
そして、こちらが動画でカットした丸棒の拡大写真です。

センター部分がナミナミにうねっていますね。 チップソーがセンター付近(厚みが36~40㎜あたり)を通過する時に振動が発生しているようです。
動画を見返してみると、センター付近に差し掛かると「切断音が変わり」「画像がユラユラするコンニャク現象が発生」しています。
【コンニャク現象=CMOSセンサーを使ったカメラで移動している対象を撮影したり、振動によりカメラがブレたりすると発生する被写体がユラユラしてしまう事。】
センター部分をチップソーが通過するときに切断音が変わり振動が発生しているということは「チップソーの回転数または駆動トルクが足らない」「チップソーの送り速度が早すぎる」のかなと・・・。
動画撮影時を振り返ってみると・・・
・動画ではチップソーのモーター出力は80%ほどで最大にしていませんでした。
・送り速度は40㎜を36秒で、自分の感覚では「ちょっと早めに送っている」という印象で撮影しました。
なので・・・、回転数を最大にし、送り速度をもう少し遅くすればツルツルの切断面になったハズ。
(本記事2枚目の写真「Φ30㎜のアルミ丸棒」の切断面のようになったと思います。)
いい加工機械は幸せの源
いやーΦ30㎜の切断面はキレイだったなあ・・。 これからはこの切断面を基準といたします。
以前はバンドソーで切断していましたが(それなりにキレイに切断できるのですが)やはりチップソーの方が早くてキレイです。
「低速チップソー」本当に作ってよかったと再認識です。 これで金属を切断しただけで幸せな気分になってしまいます。