購入したモノ

非接触回転計、日本語取説がありません。

 DIY、工作好きの方なら一度は回転計があったならという場面に出くわしたことがあると思います。

 電動工具が実際に何回転で回っているのか、適正な回転なのか、と気になりますし、ドローン、ヘリ、飛行機などを趣味にしている方ならプロペラやローターの回転数の実測は必須です。

 中華製の計測器具は安価なところが魅力ですが本当に使えるのか安物買いの銭失いにならないか、ポチるたびに心配になります。
 また、中華系製品には日本語の取扱説明書が無いのが常です。これも購入をためらわせる一因です。

 この記事では、日本語取説のない安価な非接触回転計(ネットでよく見かけるタイプ)の簡単な使い方、使った感想をお伝えします。

非接触回転計 日本語取説なし
非接触回転計 日本語説明書なし

計測できるモノ、できないモノ

 一回転につき一回レーザーが反射すれば、どんなものでも計測できます。

 この回転計は赤色レーザーを照射してその反射光を受信することで計測を行っています。
 試しに、手をパーに開いてレーザーを指で遮る形で手を振る、つまり指で反射する→指の間で反射しない、を繰り返すと回転数が上がっていくのがわかります。

 反射するように細工さえすれば大抵モノは計測できます。

計測準備

 付属品の反射テープでもよいですし、100均のアルミテープでもいいですが回転体の一部に貼り付けて1回転につき1回反射するように工夫します。

 逆に、ピカピカした金属製の軸など最初からレーザーを反射するモノの場合、ピカピカした回転体の一部にマスキングテープなどを貼り反射しないようにすれば計測できます。

使い方

 トリガーボタンを押すと電源オンになります。

 モードボタンを押すたびに、MAX、MIN、DIF、AVG、REC(画面上部にE=00と表示)、HI(アラーム設定回転数が表示)と画面が切り替わることを覚えておいてください。

通常計測モード

 電源オン後、(HOLDが表示されている)にトリガーボタンを押すとSCANに切り替わりレーザーが照射されます。

 レーザー照射はトリガーボタンを押している間のみです。

 照射中、計測対象物に向けると計測が始まり、トリガーボタンを離すと計測終了し、SCAN→HOLDに切り替わります。

 画面の回転数は、HOLDに切り替わった瞬間の回転数が表示されています。

 この状態でMODEボタンを押すとMAX、MIN、DIF、AVG、REC、HIと切り替わり今回SCAN表示中に計測したMAX、MIN、DIF、AVG、(REC、HIはあまり関係ないが表示される)を確認できます。

 HOLDが表示されているときに、右側の△レーザーボタンを押すとSCANロック状態なりレーザーが照射されたままになり、トリガーを押しっぱなしと同じ状態になります。

回転数記録モード

 電源オン後、MODEボタンを5回押すとRECモードになり画面上部にHOLD、E=00、RECと表示されます。

 この状態で、トリガーボタンを押すとHOLD→SCANになりレーザーが照射されます。

 照射中計測され、トリガーボタンを離した時の(SCAN→HOLD)回転数記録されます。
 計測の毎に上部のE=00が一つずつ繰り上がりE=01、02と自動記録されます。

 記録された各データ(E=01、02)はトリガーボタンを離した時の回転数のみを記録し、MAX、MIN、DIF、AVG、は記録されません。

 記録データの確認

 左右の△▽ボタンで記録データE=01を切り替えますが、初めてRECモードに入ったときは、△▽ボタンは切替ボタンとしては機能しません。
 右の△ボタンを押すとSCANロックとなりレーザーが常時照射されます。

 RECモードで計測操作を一度した後に、MODEボタンを操作しMAX、MIN、DIF、AVG、REC、HIと切り替えを1巡させると、左右の△▽ボタンが記録切替ボタンとして機能します。
 △▽ボタンでE-01の値を上下させ、記録データを確認できます。
 

記録データの消去

 ℃/℉切替ボタンを3秒長押しすると記録が消去されます。

回転数警告アラームの設定

 電源オン後、MODEボタンを6回押すと、画面右上にHIと表示されアラーム設定回転数が表示されます。
 左右の矢印キーで回転数を変更できます。

 変更後、トリガーボタンを押すとHI画面から通常計測画面に切り替わり計測できます。 計測中、設定回転数より高くなるとバックライトが赤くなります。

 以上、英文取説の一部ですが、これだけ分かれば使えます。
 というより、こんな説明読まなくともトリガーボタンを押すだけで後は感覚で使えます。

計測精度は?

 かなりお手軽な値段で販売されていますが、精度はどうなのでしょう。

 私の環境では正確に確認するすべはありませんが、電動工具に使われている100v単相誘導モーターがありますのでこれを基準に精度を確認してみます。

 一般的なDIY工具に使われている単相モーターの無負荷回転数は1470rpm付近で、ラベルに表示されているものもあります。
 うちの作業小屋には2台ありましたので計測して精度を確認してみました。

かなり正確に計測できます。
何度計っても1470rpm付近で同じ値です。

 結果、超~正確です。趣味の工作レベルでは十分です。どちらのモーターも、何度計っても、1470rpm前後でほとんど誤差がありませんでした。スバラシイ!

 ラジコンなどモーターを使う工作をする方は工具箱に1台あってもいいですね。

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