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作業日誌 自作したモノ

フライス作業ができるボール盤14-木工用ルーターでアルミテーブルのTスロット加工

今回の作業は「一番やる気がおきなかった」フライステーブルのTスロット加工です。
「手で持つ電動工具」で加工するしかありませんので、柔らかいアルミとはいえちょっとビビっております。

本来、鉄で作るべきフライステーブルですが、我が作業小屋にはそこまでの加工能力はありませんのでアルミでガマンってところです。

加工前

アルミ材は410㎜×180㎜×25㎜のA5083です。  青いマジックのとおり3列の溝を掘ります。

A5083はホームセンターで販売されているアルミ板A5052くらべてちょっと硬いアルミ。
自分のイメージではA5052は柔らかく粘りがあり叩くと鈍い感じ、A5083は硬質で叩くと乾いた感じです。

A5083はちょっと高価なのですが、質感が好きなので「フライス作業ができるボール盤」はすべてA5083で作っています。

Tスロット加工

木工用のTスロットビットで加工しました。
木工のように一発で削るわけにはいかないので複数回に分けて加工します。

その1 溝加工

初めはチップソー(パネルソー)で溝加工だけ行います。

一回目は溝幅に合わせてチップソーで溝加工し、その後内側を4回くらいに分けてチップソーで削り取ります。

その2 エンドミルで溝成型

写真にはありませんが、チップソーだけでは「取り残しがあったり」で溝底部が凸凹のため、金属用エンドミルで底部をさらっておきます。

ここまでは手動工具にしては「まあまあいいんじゃない」って感じです。 (が・・・この先失敗します。)

その3 Tスロットを複数回で加工

チップソーで溝を掘ったあとTスロットを左右別々に削っていきます。 イメージ図です。

〇 一回目は直径の小さいビットで右側だけを削ります。
実際は一回で1㎜ずつ削るので右側だけで3回ほどに分けています。

〇 2回目は直径の小さいビットで左側を削ります。
同じく左側でも3回ほどの削り作業となります。

〇 3回目は直径の大きいビットで右側を削ります。
大きいいビットでも3回くらいに分けて削ります。

〇 4回目は直径の大きいビットで左側を削ります。

と、こんなイメージで作業を進めていきます。

木工用ビット 折れる

これまで何度かアルミ材を木工用ルータで切削したことがありましたので、一回の切削で削れる厚さはある程度分かります。
木工用ビットでも一回で1㎜~2㎜程度と抑えて切削すればほとんど抵抗なくルーターを動かせます。

ですが、予想には反し今回使用したビットは2本とも途中で折れちゃいました。(笑) 新品です。

切削中に引っかかった等無理な力がかかったわけではなく、切削中「あれ、急に抵抗がなくなったぞ??」という感じで、溝の中に静かに折れて取り残されておりました。

新品で2本ともこのような折れ方ってことは「格安品だったので粗悪な材質だったのかな」、「軸の根元まで焼きが入って粘りが無くなっていたのかな」なんて思いつつ、速攻買い直しです。

加工の様子はこんな感じです。 トリマーを使っています。 

70リットルのポリ袋を2枚つかって大きな袋を作り切り粉を回収。 集塵ダクトを付けると加工部分見えないので今回はこの方法で。

新規購入ビットとルーターでやり直し

買い直したビットも格安品です。 ちょっときれいに見えたビットを買っただけです。

そして使用した電動工具は高儀のルーター。  こちらの方がトリマーより重量があり安定しており作業しやすかったです。 初めからルーターを使うべきでした。

トリマーだと腕力で「定規代わりの鉄アングル」に押さえつけているので、時々わずかに鉄アングルから離れてしまいます。 これがビットへの負担増加につながっていたのかもしれません。

高儀のルーターで削っている・・の図 ↓ ↓

アルミ切削時に気を付けたこと

先の写真んとおりビットの食い込み量が一定になるよう気を付けました。 金属を削っているのでキックバックにビビッております。
削り始め(手前)と削り終わり(奥)でのずれが0.1㎜程度までになるよう「デジタルノギスで計ってクランプを締め」→「再確認」、ズレていれば「再度緩めてデジタルノギスで調整し」→「さらに丁寧にクランプを締める」と結構手間をかけました。

一枚しかないアルミ材なので慎重にいきます。
「次に同じような大きなパーツを削ることがあるなら外注します!」と言い切れるくらい面倒でした。

また少しでも安心して切削出来るよう、切削前にCRC556を溝(材料側)に吹き付けています。
なくても削れますが切削面の美しさが違います。 木工用ビットでもフライス盤で削ったようにピカピカの面が生まれます。

ブサイクですが完成

いろいろ失敗がありあまりうまくいきませんでしたが、なんとかTスロットになりました。

工業製品のような美はないものの「材料やバイスを固定する」という目的は果たしてくれそうです。

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