自作したモノ

フライス盤を作ってみよう

 DIY好き、工作好きがエスカレートしていくと、電動工具もどんどん欲しくなります。

そして行きつく先は、旋盤&フライス盤です。

 Youtubeをみているとボール盤をフライス盤として使ってみた!系の動画が結構あります。

 ボール盤は比較的安いしフライス盤に似ているので流用してみようってなりますね。

もちろん、私もやりました!

 でも、だんだんフライス専用機が欲しくなり試しに中華製CNC3020購入した次第です。

 なので・・・一応フライス盤はあるのですが、ボールねじ機構チャチだったり剛性がイマイチあったりで使っていくうちに納得がいかなくなりもう少しがっしりとしたフライス盤が欲しいなあと。

 そこで、どうせお金を出すなら自作して知識&経験を蓄積してみようとCNCフライス盤を設計から自分でやってみるという一大事業に乗り出しました!

まずは、材料集め

 構造は中華フライスをお手本にしてほぼ同じ形状とします。頭の中で大まかな構想が出来た段階で、X軸、Y軸、Z軸のリニアガイドとボールねじを購入しました。

 細かな設計は使う材料を入手し実寸を測定してからです。

X軸 リニアスライド

TEN-HIGHミニチュアリニアガイドレール リニアウェイ CNC部品 キャリッジベアリングブロック付 HSR20+HSR20CR 2組1セット 450㎜

X軸 ボールねじ

CNC RM2005 400㎜ 軸端末加工 BK/BF15サポートユニット

Y軸 リニアスライド
TEN-HIGHミニチュアリニアガイドレール リニアウェイ CNC部品 キャリッジベアリングブロック付 HSR20+HSR20CR 2組1セット650㎜

Y軸 ボールねじ
CNC RM2005 600㎜ 軸端末加工 BK/BF15サポートユニット

Z軸 リニアスライド
TEN-HIGHミニチュアリニアガイドレール リニアウェイ CNC部品 キャリッジベアリングブロック付 HSR15+HSR15CR 2組1セット 250㎜

Z軸 ボールねじ
CNC RM1204 軸加工 ボールねじ BK/BF10サポートユニット 250㎜

としました。全部Amazonです。
以前、レーザーカッターの作成に使用したレール&ボールねじより一回り~二回り大きなサイズです。

リニアガイド、難あり

 ボールねじは太くて強そう!で満足でした。重量のあるスピンドルを動かせそうです。切削抵抗にも対抗できそう。

ですが、リニアガイドが・・・ちょっと残念。

スライドさせるとかなりゴリゴリと抵抗感があるのです。

 人間の力では無荷重でゴリゴリと動きが渋く感じでも、重いフライスマシンを駆動するには無視できる抵抗なのかもしれないと、最初は自分に言い聞かせました。

 きっと、10kg~20kgほどのスピンドルモーター等を前後左右に動かす力に比べたらこんな抵抗は屁でもない!という設計でこのリニアスライドは作られているに違いない。

 とはいうものの・・・、レーザーカッター作成を思い出すとこのゴリゴリと渋い動きは許せません。

 レーザーカッターもフライスと同様X軸、Y軸の各々にスライドするブロックが4つ付く構造でした。

 一つのスライドブロックは滑らかでも、4つを固定し同時にスライドさせると渋くなりました。

 わずかながらでも、斜めに固定されているからでしょう。

 少しでも滑らかにと調整に苦労しました。

 これを踏まえると購入したストック状態でスライドブロックが渋かったら4つ合わさったときには激しく渋くなるのは当たり前です。

 気になり始めると、心配が止まりません! 改良を施します!

リニアガイド改良

これらの道具を使って、ボールの通り道を広げてみます。

 ルーターと100均のダイアモンドやすり(丸棒)を使います。

 ダイアモンドやすりの取っ手部分(ゴム)を抜き取りルーターで回転させ分解したリニアスライドのボールの通り道を拡張していきます。
 手作業なので均一に研磨していくことは期待できませんが、もともとゴリゴリと動く精度の悪い商品なので気にしません!

作業風景です。

  結果はまあまあ満足です。シャーっと気持ちよく動くようになりました。

ガタはありません。

 おお―いい感じ!と笑みが浮かぶと制作意欲も増します!

-自作したモノ

© 2024 作業小屋のあざらし