前記事でお見せした防水ボックスは市販のストッカーを利用しているので完成後も分解が簡単。
やはりメーカーさんが試行錯誤し製品化したモノは使い勝手がいいですね。 残念ながら自分では作れません・・・。

各面はこのように凹凸で脱着出来ます。

各突起(凹凸)には抜け止めのツメもついており、押し込めば「パチン」とロックします。 すばらしい。
この防水ボックスなら今後のメインテナンスも安心です。
さて、設置場所が決まりましたら「水栓~この場所」への配管作業に入ります。
防水ボックスへの配管
水道管からの配管は呼び径13㎜の塩ビパイプ。 塩ビ管前後のソケットやエルボーの接着作業は簡単なのですが、「正確に固定する」のはかなり難しい。

接着中、矢印方向には自在に動いてしまいますので要注意。 「地面から垂直に立ち上がる何か」を治具にすればいいのでしょうが面倒くさがって勘で固定したのが失敗のもと。(笑)
わずかですが傾いていますが(87度くらい?)支障はありませんが美しくない・・・。
水栓の位置から電気温水器までの配管長は2mほどで、写真のエルボ2か所の簡単な作業でした。
バリ取り回転リーマ
今回の工作のために生まれて初めて「バリ取り回転リーマ」なるものを購入。(写真の赤い道具)
配管を頻繁にされる方にとっては当たり前の道具かと思いますがとても便利ですね!
こんなに便利ならもっと早く購入しておけばよかった~。
同じ商品はすでに売り切れのようですが、Amazonで1700円程 でした。 替え刃が16本付にしては安価。(と思います。)
安価なので刃がダメダメなのではと思いつつの購入でしたが、アルミや銅くらいの硬度でしたらキレイにバリ取りできて満足しております。
冷水、温水の切替
配管で大変だったのは「冷水、温水の切り替えをどうするか」というところ。 3方バルブ周りの配管でパーツ選定に悩み、結局このようになりました。
冷水~温水の配管の様子。

ちょとゴチャゴチャしています。 注記がさらに写真を見にくくしておりますがご容赦を。
もともと、この場所にはホース接続用の給水栓が1つだけでした。
それを「温水器に向かう管」「温水器から戻って来る管」「そのまま冷水でホースに向かう管」などをどう組み合わせるかがなかなか閃きません。
給水パーツ詳しくないので、調べていくと「こんなパーツがあったんだ・・こっちの方がいいかも」と何度も設計変更。
紙に下図の様な絵を描いて「どんな接手が何個必要か」うんうん考えました。

上記の図が最終形態でございます。(クリックすると拡大します)
頭の中の構想では次のようにシンプルでしたが・・・、
水栓 → 温水器 → 3方バルブ → T字バルブ → ホース
↓ ↑ ↓
→ → → → ↑ → → 蛇口
図に描いて、必要な接手、バルブ、ソケットを洗い出してみるといろいろ必要なんですよね。
使用した配管パーツ
給水栓ソケット&バルブソケット ネジはR1/2
電磁バルブ、ボールバルブと塩ビ管の接続に使用

ホース接手 ホース内径12㎜用 ネジはG1/2 ステンフレキとホースの接続に使用

6角ニップル R1/2×R1/2 3方バルブとT字バルブの接続に使用

フレキ用ニップル G1/2×R1/2 ステンフレキと3方バルブの接続に使用

バルクヘッドフィッティング G1/2 保温タンクからの取り出しに使用

呼び径13㎜ボールバルブ ネジ G1/2×R1/2 電気温水器への流量調整用

ステンレスフレキ G1/2 長さ100㎜、150㎜、200㎜、250㎜を各所に使用

T字型バルブ ネジはすべてG1/2

このT字型バルブは結構便利です。TIG溶接機の水冷装置にも使っています。
これらのパーツはほとんどネットで入手。 塩ビパーツは確実にホームセンターに在庫していますが、他のバーツは置いていないモノもあったりなので、確実なモノタロウやAmazonでその都度注文しています。
保温対策 お湯を暖かいまま蛇口へ、と思ったが
前掲の写真(冷水~温水の配管の様子)の銀色の断熱材で巻いてあるのがが温水器→3方バルブへの耐圧ホースです。
せっかく温めたお湯が冷めないようにと保温したのですが、2mほどの短区間なのであまり効果はなさそうです。
といいますのは、実際使ってみると3方バルブから先に接続してあるホースリール5mを通過しても十分暖かいお湯が出てくるのです。
保温していない5mのホースでも気になるほどの温度低下は発生しませんでした。取り越し苦労。(笑)
凍結対策を忘れていました
保温の取り越し苦労とは反対に予想外の断熱作業が発生。 凍結対策が必要でした。
前掲の写真のとおり3方バルブ周りはむき出しでしたので凍結することが発覚。 これまで水道管が凍結することはなかったのでの油断していました。(せいぜいバケツの水に薄く氷が張る程度)
凍結対策の定番、発泡スチロールで覆います。 隙間が空いているので効果のほどは疑問ですが・・・。

スタイロフォームを削って作りました。 この後、少しでも効果を高めたい一心で隙間にスポンジを詰めております。
削ったスタイロフォームのままでは雨がしみ込みますので、アルミテープで覆いました。 ちょっとやっつけ仕事になっています。

青いバルブ周りから雨水がジャンジャン入りますが、このボックスの底部はすき間だらけなので地面に抜けるだろう、とこのまま使用することに。
(後日、このやっつけ仕事に良心がうずき雨除けカバーを作製することに・・・)
また写真がないのですが、防水ボックス内の電気温水器、保温ボックス周りのステンレスフレキ管も凍結することが発覚し、保温材を追加施工。
自宅のガス給湯器が夜間凍結防止機能が動作している理由がよくわかりました。 地中ではなく空中にある配管ってこんなにも簡単に凍るんですね。
今回の作業日誌はここまでとなります。