作業日誌

金属用バンドソーを自作しています4ー ホイールーは台車用のタイヤで簡単に

本日の作業日誌は、ホイール、駆動プーリー等について書いてみます。

バンドソー自作(BandSaw diy)で検索しますと、海外youtuberが「中古モーター」+「自転車のタイヤ、車の廃タイヤ」+「バンドソーブレード」という組み合わせでシンプルなバンドソーを自作する動画がヒットします。

そんな動画に影響され今回の自作バンドソーのホイールはタイヤを使用することになりました。

バンドソーホイールは台車のタイヤ

主な駆動系パーツでございます。

自作バンドソーのホイールとモーター―
バンドソーホイールとモーター

写真左側の大小4つのタイヤがバンドソーのホイールです。
低価格&いくらでも予備が入手できる、といういいことずくめの台車用のタイヤです。 

TRUSCO(トラスコ) ゴム車輪 Φ200 TW-200 という製品です。 Amazonで2500円程で購入。

直径200㎜を2個(2500×2)、直径150㎜を2個(1500×2)で合計8000円程となります。 合計するとあんまり安くはないですね。

市販のバンドソーに使われているようなちゃんとしたアルミキャストのホイールってどうやって入手するのでしょう。 日本国内ではほとんど小売りしていないようです。

本当は、お値段がうんうんではなくカッコいいホイールが欲しかったのですが見つけられなったんです。
妥協して台車のタイヤとなってしまいました。カッコ悪い・・・。

後日、AliExpressで販売されているのを見つけましたが時すでに遅し。

いつかは、このyoutuberのようにアルミで自作したいなあ、と思いつつ今回は台車のタイヤでガマンです。

台車用タイヤをちょっと加工

写真がないのですが、台車用タイヤは接地面が緩やかなカマボコ状に膨らんでいます。
バンドーブレードが左右にズレていかないよう逆カマボコ状に削っておきました。

タイヤを回転させながらディスクグラインダー(ステンレス用切断砥石)でゴム部分を削ったのですが、なかなか削れんかった。
しかもゴムが溶けたにおいが作業小屋に充満。手こずりました。

ステンレス用砥石にはとくに意味はなく、たまたまあった一番ザラザラなものを使用しただけです。

ホイールの軸の作成

台車のタイヤに使われているベアリングは内径20㎜。
軸用の鉄丸棒をいつも金属材を購入している「横山テクノ」さんに早速発注です。
(鉄、アルミ、ステンレスを切り売りしている会社ですが、なぜかテクノという電子的な社名です)

DIYで使う小さなサイズから切り売りしてくれるので助かっています。 ありがとうございます。

軸はSS400のΦ20㎜丸棒を6㎜厚フラットバーに溶接したモノ。 フラットバーには20㎜の穴を開け丸棒を貫通させてから裏表溶接しています。

フラットバーの4つ穴にタップでねじ切りしてあります。

事前にベアリングを挿入してみると、無加工でスッと挿入できガタもありません。素晴らしい!
工業製品は「20㎜といったら20㎜」に正確に作られているんですね~。

さて、この一生懸命作ったシンプルなパーツをアルミケースの外側から差し込みΦ6㎜ネジで固定します。


アルミケースとフラットバー間にワッシャーを挟み軸の微妙な角度調整をするつもり。
傾けたい方向の対角のネジにワッシャーをかまします。

azarashi工場長の技術ではすべてのホイールを水平に固定することは出来ません。回転させるとバンドソーブレ―ドが絶対に左右にズレていくはず。

ネジを外してワッシャー枚数を調整というステップは面倒ですが初めの一回だけで調整すれば後は大丈夫と、思い面倒な調整機構は省略しました。(タイヤも逆カマボコ状に削ってあるし・・・)

テンション調整機構

一か所だけブレードのテンション調整用に軸をスライドできるようなっています。 見てのとおりネジ穴が縦長になっているだけのシンプルな構造でございます。

縦長のネジ穴をどうやってあけたかといいますと、なんと木工用のルーターで開けております。
ビットも純正のΦ6㎜木工用のビットです。 写真右のビットセットは使用していません。

高儀の電動ルーター
高儀の電動ルーター

アルミなどの硬いモノを掘るときは電動工具の暴走が恐ろしい。 

このタイプの電動ルーターは両サイドのハンドルをがっつりとつかめるのでちょっと安心感がありますが、暴れないように必ずしっかり固定したガイドに沿って切削しています。

写真がないのですが、アルミを掘るときはルーターのガイドとして断面20㎜×40㎜のアルミフレームをクランプでがっちり固定しています。

ちゃんと固定すればアルミは結構柔らかいのでサクサク削れていきます。 楽しいくらいです。
反動を恐れて身構えていたのですが、「アルミってこんな簡単に削れちゃうんだ~」というくらい拍子抜けです。

フライス盤のエンドミルにどのくらいの切削抵抗がかかっているか体感できたかな。

駆動用プーリー&モーター

プーリーはXLタイプと呼ばれるAmazonでよく見るタイミングプーリーです。 ベルトピッチは5.08㎜、幅は10㎜程です。

被駆動側は72歯のアルミプーリー。 Amazonで購入。
駆動側は32歯の鋼製プーリー。 三ツ星製で「伝動機ドットコム」で購入。

「伝動機ドットコム」って結構便利ですね。いろいろな伝動機構が単品で入手できます。何か作れそうだなあとみているだけでワクワクするサイトです。

モーターは電動自転車用24v仕様
Amazonでよく見かける自作電動自転車用のギアダウンタイプです。軸には自転車用スプロケット付きで販売されています。

動力部分の詳細は、以前の記事「木工用バンドソーで鉄を切る」が分かりやすいかと。
動力部はほぼこれと同じ仕様で行く予定です。

タイヤの仮組

各タイヤをはめるとこんな雰囲気です。やはりダサい・・・洗練された感がありません。早くフタを作らねば!

タイヤをはめただけ

ひととおり稼働部分はそろいましたが、こんな台車用タイヤの寄せ集めでちゃんとブレードがずれることなく切断してくれるんでしょうか?

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