工作メモ 購入したモノ

エアコンの取り付け 素人でもやれば出来ます

このブログにたどり着いた方はきっと「自作・DIY好き」、「自分でやってみたい」、という方だと思います。

DIYを心得た方ならご承知のとおり、自分で取り付けると時間とお金がかかります。安上がりではありません。

自作好きのDIYは節約のDIYではありません。自分でやってみたいからやるんです。

コストがかかりますが、「自分で取付できた満足感!」、「エアコンからの涼風を受けるたびに感じる満足感!」、「DIYレベルが上がったぞという満足感!」・・・と精神的リターンはMAXです。

この記事は、「自作大好き、自分でやりたがり屋」に向けたシロウト目線でのエアコン取付けの流れをまとめたものです。

1室内機と室外機の位置を決める

あたり前ですが、設置位置を決めておきます。購入後に位置変更が発生すると配管材料がムダになる可能性があります。

時間に余裕がある場合は、先にエアコン本体のみ(室内機&室外機)を購入しておき実際に置いてみるといいです。

意外と大きかったり、思ったより小さかったりで設置場所を変えたくなるかもしれません。

私の場合、2階ベランダにはちょっと邪魔かなと想定していましたが(カタログデータから)、実際に仮置きしてみたら以外に小さく感じ、「ベランダに置いても平気だね」となりました。

現物合わせはDIYの基本です。(というより、そうなっちゃいます。)

2エアコン本体の購入

エアコンは室外機を室内機のみがセットです。(ちなみに念のため・・・冷媒(ガス)は室外機に入っていますので別途購入する必要はありません。)

ネット通販も安いですが、地元の職人さんが行くホームセンターの方が安い場合あります。私は東芝の6畳用を、ネットの安売り店より5千円ほど安く購入できました。

3本体の他に購入する資材

1 配管(冷媒管)
2本セットになって販売されています。2分・3分と呼ばれる径が6.35㎜と9.52㎜が平行にくっついているモノを購入しました。
エアコンの大きさによっては、2分(6.35㎜)・4分(12.7㎜)の配管を使う場合もあるようです。取説をチェック。

エアコン用冷媒管
使用後の残りです。

2 配管カバー
因幡電機産業などの電子カタログを眺め、事前に必要なパーツナンバーを控えておきます。

3 貫通スリーブ(壁穴貫通後の保護カバー)
因幡電工のNFP-60(貫通穴径65㎜)を使用しました。一番小さな直径です。ギリギリで施工しづらかったです。

4 ドレンホース
ELPAの耐候性ドレンホース 5m DHQ-1405 を使用しました。
大抵のエアコンはこのサイズかと思いますが、要取説チェックです。

5 VVFケーブル3芯
室内機と室外機をつなぐ電線です。取説で指定のサイズを購入。今回はΦ2.0㎜。

VVFケーブル=3本一組の銅線です。

6 室外機設置台
樹脂製の安価なもので十分です。

7 配管パテ
虫などの侵入防止に必須です。

8 ネジ類
・室内機を取り付けるネジ
カベ裏に木材があればコーススレッドの長さ45㎜程度、石膏ボードのみの場合は石膏ボード用アンカーを購入します。
・外壁の配管カバーを取り付けるネジ
壁によります。我が家は2×4工法の軽量モルタルなのでステンレスコーススレッド45㎜を使用しました。

これらの材料のうち、配管類・配管カバーは必要長さ+1mくらい購入しておくと安心です。

実際の施工してみると、当初の想定位置に穴を開けられないこともあるので余裕を見て購入します。

4必要な工具

全部一度にそろえると結構な出費になります。この必要工具を調べる段階で「自分で取付」を断念する人が多いのではと思います。

自分での取付は金銭的に判断すると割に合いません。購入した工具は将来への投資、取付けに要した時間と労力は自分への投資、と考えます。

1 ホールソーΦ65mm(配管の壁穴貫通用)
電動ドリル100V(700W前後のちょっと大きめがいいです。壁によってはかなり時間がかかります。うちの場合、700Wのドリルがかなり熱くなりました。排気が触れないくらい。)

エアコン取付用ホールソー

2 パイプカッター(冷媒管の切断用)
安価なモノでも十分ですが、何度も使った刃は避けましょう。フレア加工の失敗につながります。刃が新品が望ましい。

エアコン配管カット用 パイプカッター

3 バリ取りカッター
銅管切断後のバリを取り除きます。
面取り用カッターを使用しましたが、専用の手動ツールもあります。

電動ドリル、インパクト用面取りカッター

4 フレア加工ツール
可能な限り高額なモノが安心です。が私は廉価な Amazonで販売されていた「フレアリングツールセットGTFT01」を使用。
ピンからキリまでありますが、一生に数回しかない加工なので高額な工具は手が出せません。

このくらいの工具でも十分加工できますが、が、銅管を挟んだ箇所が加え傷で荒れます。

5 モンキーレンチまたはパイプレンチ(フレアナット締付用)
室外機の周りが狭い場合は、加え口幅に比べて柄が短いレンチが活躍します。そうでなければ普通のモンキーレンチで大丈夫です。

6 六角レンチ(冷媒ガス開放用)

7 真空ポンプ&真空ゲージ&チャージバルブ
お値段を気にしなければネットで安価に販売されているセット品がいいと思います。
私は別の用途で購入した真空ゲージ(単品)を活用し写真のよう自作しました。

チャージバルブ拡大(Amazonで1000円程です。)

8 ガス漏れ検知スプレー
食器用洗剤でも代用できますが、スプレーになっていると楽ちんです。Amazonで800円程で入手できます。

5施工の流れ

1 室内機の位置の最終決定

壁にあける配管用穴の位置を決めます。

エアコンの取説にネジ穴位置、配管穴位置が分かるように型紙が印刷されていますのでこれを活用し、自分が室内機を取付けたいと思った位置に配管用穴位置のしるしを付けます。

室内から室外まで貫通させるので、石膏ボードだけの場所を探します。

壁裏の確認方法

新築施工時の写真があれば一番いいのですが、ない場合は・・・、

1 下地センサーを活用する

2 たたいて空洞そうなところを探す

3 窓枠の位置関係から柱位置を想定する

4 石膏ボードの継ぎ目から想定する
石膏ボードネジは大抵鉄なのでネオジム磁石をスライドさせるとくっつく場所があります。このネジ位置に垂直に柱があります。

これらを駆使してあたりを付けるしかありません。

また、上下のコンセント位置から配線がないことを確認します。

2 仮穴あけ(試し)

めどを付けたら試しに6㎜の通常のドリルで穴をあけてみます。(6㎜=ホールソーのセンタードリル径)

石膏ボードを貫通してずぼっと刺さればOKです。6㎜穴が開いたら、針金などで中を探って直径62㎜の範囲に間柱、筋交いなどがないことを確認します。

もし、石膏ボード貫通後に木の切り屑が出てくる場合は柱です。そこを無理に大穴あけては大変なことになりますので、左右どちらかにずらして石膏ボードだけの位置を探します。

多少左右に穴があいても室内機にかくれますので、余計な穴が開いて格好悪いなんて気にしません。

3 ホールソーで穴あけ

自分の家に穴を開けるなんて初めは緊張します。

石膏ボードを貫通したら、一度くり抜いたボードをホールソーから外しておきます。

また、壁内部の断熱材をよけておきます。

(私の場合、建築屋さんがエアコン取付用に「石膏ボート裏に木材を配置しておいたよ」と言われていました。てっきり構造用合板でも貼ってあるのかと思ったら、梁に使う2×8のような分厚い板を貼ってあったようで、なかなかくり抜けませんでした。)

壁厚がある場合は、こまめにホールソー内の木材を取り除きながら進めていきます。

写真のような厚みのある木材は、一般のホールソーでは一気には抜けません。

※重要 貫通穴は室外へ若干の下り勾配になるように開けます。

水平に開いてしまった場合は、「貫通穴内部でもドレンホースが下り勾配」になるよう気を使って配置すれば大丈夫です。

4 室内機取り付け用ネジ穴 

配管用穴が貫通したら、付属の型紙または室内機固定用の金属プレートを使ってネジ穴位置を決めます。

ネジ穴候補が沢山あります。自宅に合わせて左右均等に3本ずつ計6本くらいで固定します。

6か所ほど位置が決まったら仮に下穴をΦ3㎜程のドリルで開けてみます。

・カベ裏に、柱・間柱など木材があればその穴はコーススレッドを使用します。
・カベ裏に、柱・間柱など木材がない場合は、石膏ボード用アンカーを使用します。

石膏ボードはネジが効きませんが意外と強度はあります。

室内機はそんなに重くありませんので、壁裏に木材がなくても大丈夫です。

うちの場合、下地木材の位置関係で変形5か所で支えています。

5 仮固定

室内機取り付け用金属プレートを固定したら試しに室内機を引っ掛けてみます。この段階で、遠目で見て傾いていないか調整しておきます。

取付プレートの位置がOKなら一度室内機を外し、取説どおりにドレンパイプとVVFケーブルを取り付けておきます。

※ 取説をよく確認し「配管を右側から出すか、左側から出すか」でドレンホースの取り出し位置の変更などの作業が指示されていますので、この段階で指示通りの作業をしておきます。

6 外壁の配管カバーの設置 

配管カバーは手ノコで簡単に切断できます。柔らかいです。半分に分かれますので壁側用(ネジ穴用の凹みがある)を固定しておきます。

水平部分は下り勾配にすることを忘れずに。

7 配管類の施工

室内機と室外機との距離+αで配管を購入してありますので当然カット作業が発生します。

室内機側はメーカ―施工済みのフレアを使用し、位置が低い室外機側でフレア加工を行い切りくず混入の可能性を低くします。

では作業手順です。

1 冷媒管スタート位置のしるし

仮に室内機を引っ掛け、裏側のフレアナットの接続位置を壁側に記しておきます。テープとかでいいと思います。
ここから配管が始まります。

冷媒管フレアナットの位置決め
フレアナット接続位置のしるし

2 冷媒管の位置決め

一度、室内機を外して壁の壁配管穴に配管を通し外壁の配管カバーに合わせて配管を曲げていきます。一点が急角度で折り曲がり管がつぶれないように注意します。

3 他の配管の設置

冷媒管が大体収まったら、再度室内機を引っ掛けドレンパイプ、VVFケーブルを通します。

4 冷媒管仮止め

室内機側のフレアナットを固定します。軽く締め付けるくらいで仮止めとしておきます。

5 配管類収まりの確認

配管カバーをかぶせてみます。配管、ドレンパイプ、VVFケーブルが入ると結構狭いです。

※この段階で、ドレンホースの水勾配を確認するため室内機の熱交換器部分から水道水を試しに流してみます。

ペットボトルなどで熱交換器に水を注ぎます

失敗談: 外配管の水勾配はきつめにしておいたので絶対大丈夫!とドレンテストしなかったら後日・・ある暑い日・・・室内に水漏れ発生!
せっかく気持ちよくパソコン作業していたのにガッカリです。

原因は、ドレンホースが壁の貫通穴内部で若干上を向いていたためです。ドレンホースが外壁側で穴の上部に位置していました。施工後の短時間の試運転ではスムースに水が流れるかは分かりません。ドレンテストは大事ですね。

6 冷媒管のカット

室外機側の配管をカットします。ある程度移動できるように余裕を持たせておきます。
またフレア加工の失敗分も考慮して少し長めが安心です。

7 フレア加工

シロウトには最大の難関です。
切断して余った配管で何度か練習します。メーカーが加工したフレアをお手本に加工してみます。

では作業手順です。

①丁寧に切断
パイプカッターは出来るだけ新品の刃を使用しあまりネジ込まず銅管の変形量を少なくします。
押しつけ量より、回転の回数を多くして切断します。

内側に銅管が変形してバリが発生します。

②切断面のバリ取り
面取り用の専用工具がベストです。バリ取りの段階で銅管内面に傷をつけないように気を付けます。

バリ取り後の切断面

いいパイプカッターで「バリを少なくカットし、バリ取り量が少なくする」を目指します。

③フレア加工ツール
ツールに銅管を固定し、コマをねじ込んでいきます。
この際、自分のフレア加工ツールで何ミリくらい飛び出した状態で加工するとお手本と同じになるかコツをつかんでおきます。

エアコン取付 フレア加工

加工後の図。メーカー加工品と比べてだいぶ汚いですが、同心円状のスジは多少あっても大丈夫です。

④自信を持てたら本番
フレアナットを組み込んでから加工することを忘れないように!

8 室外機のフレアナット接続

フレア面が均一に接するよう配管を曲げて調整します。ネジをはめる前の状態で室外機側と配管側のフレア面が平行に触れ合っているのが理想です。

出来るだけフレア面に無理な力が加わらないように気を使います。

締め付けトルクは指定のとおり。トルクレンチを使用するのが安心ですが、車バイクの整備でネジを締めまくってきた経験がある方なら、感覚でもいいかと思います。銅パッキンがつぶれる感じですかね。

もし材料がフレア管、ナットの余りがあるなら試しに締め込んでフレア面がどの程度変形するか確認してみると安心材料になります。

9 室内機側に戻って

仮固定して置いたフレアナットを規定トルクで締めます。

10 VVFケーブルの固定

室外機側でVVFケーブルがぶらんと余っていると思います。最後に室外機に取説どおりに被覆をむき固定します。

これで、一応形は完成です!

6真空引き

ついに緊張の真空引きです。ここで漏れがないか審判が下されます。

① チャージバルブ接続
室外機のガス側(太い管)サービスバルブにチャージバルブを接続。

② チャージバルブ開放
チャージバルブのつまみネジをねじ込みます。チャージバルブ内部の突起がエアコン側の虫ピンを押し込みバルブが開放されます。
これでチャージバルブの外側(真空ポンプ側)とエアコン側パイプが繋がります。

エアコン真空引きの図
真空引き中の図

③ 真空ポンプを稼働させます。

④ 確認のため一旦停止
2分ほどで一旦停止させます。室外機ガス側のバルブ(チャージバルブを取り付けたバルブ)のフレアナットを緩め空気が入っていくか確認します。フレア部分が負圧で張り付いてる場合もあるので少し手で引っ張ってみます。

これは、チャージバルブが解放されて冷媒管が負圧になっているかの確認です。「開いていると思ったら閉じていてチャージブル部より外側だけで真空引」というおマヌケな失敗防止になります。

⑤ 再度真空ポンプ稼働
問題なければ、フレアナットを締め直し再度真空引きです。15分ほど真空ポンプを稼働させ負圧をキープしていることを確認。

⑥ チャージバルブを閉じる
真空ゲージが変化しなければ、チャージバルブのダイヤルを緩めエアコン側と真空ポンプ側を切り離します。これで銅管内は真空のままとなっています。

エアコン真空引きの図

⑦ 棒弁カバーの取り外し
液側バルブ(細い管側)とガス側バルブ(太い管側)の弁棒カバー(6角ナット)を外します。これは単なるカバーなので外しても何も起こりません。

⑧ 冷媒ガス仮開放
ヘキサゴンレンチで棒弁キャップ内の室外機の液側バルブ(細い管側)の弁棒を少しずつ緩め(90°程)5~10秒で一旦締めます。
この際、ガスが流れていくことを音で確認します。
(写真、六角レンチがかかっているバルブです。)

⑨ ガス漏れ確認
フレアナットからガスが漏れていないことを確認。ガス漏れ検知スプレーや洗剤を使って泡が出ないか確認します。

⓾ 冷媒ガス開放
問題なければ、液側バルブ(細い管側)を全開にし、次にガス側バルブ(太い管側)を全開にします。

細い管側を全開→太い管側も全開

⑪ チャージバルブを外します。
チャージバルブを外し、棒弁カバーを戻して完了です。

7試運転

冷房、暖房とも試運転してみます。丁寧に作業してくれば素人工事でも問題なく稼働するはずです。

試運転は冷房で30分くらいと長めに行うとドレン水が順調に排水されることも確認できて安心です。

お疲れさまでした~。
試運転での涼風を浴びながら、作業を振り返る・・・至福の時間です。 
エアコンの涼風のおかげか意外と簡単だなあって思う方が多いのでは。

これから暑い日がくるたびに、自分でエアコンを取り付けた満足感に浸ることができるでしょう!

8最後にひとこと

高所作業が発生する場合、DIYはやめておきましょう。

「2階にエアコン設置→室外機は1階に設置」の場合、2階外壁への配管作業が発生します。

日本の狭い住宅地で梯子を立てての配管工事は、梯子が急角度になり敷地内だけでは施工できない場合が多いと思います。

急角度の脚立で2階作業なんて足がすくんで恐怖のDIYになってしまいます。私は怖くてできません。

体は一番の資本です。怖いと思ったらプロにお任せしましょう。

これまで自宅に2台エアコン設置しましたが、「室内機を2階→室外機も2階のベランダ」と「1階建ての作業小屋への設置」です。

他の2階エアコン(室外機1階)は業者に設置していただきました。

-工作メモ, 購入したモノ

© 2021 作業小屋のあざらし