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作業日誌 自作したモノ

CNCフライス盤-設置台をアルミで作り直し

CNCフライスの改良ということでメインイベントであるフライステーブルを作製後、水まくノズルやらといろいろ実験しております。
いろいろいじっているうちにさらに改良が必要なところが発覚しました。

今回の作業はCNCフライスを載せるアルミ製「台」の作成です。

旧木製台が痛んできました

うちのCNCフライス盤は木製台に載っているのですが、長年の使用でクーラントの水分やら油分を含み木材が反っておりました。
「フライステーブルを外したところ」です。 ↓ ↓

写真では反りはわからない程度で・・・まだまだ使えるといえば使える状態です。

写真内の矢印にご注目ください。
フライス盤の矢印がある側を数ミリ程度持ち上げて「傾斜を付ける必要がある」ことが前回の水まくノズルの実験で発覚しました。
水まくノズルは使いませんが、新フライステーブルには切り屑を多量のクーラントで流し去る機能が付いています。
切屑を流すクーラント+エンドミルへのクーラントでかなりの流量になるため傾斜をつけ水流を促進しようというわけです。

で、傾斜を付けるため持ち上げる側(矢印がある側)のフライス盤と木製台の間にクサビのようなものを挟もうかと・・。

頭の中の妄想の図です。  ↓ ↓

図のようにクサビを差し込むと、クサビ一点を介して木製台を変形させる力がかかります。

すでに反りが見られる木製台に更なる負荷をかけるわけにはいきません。  せっかくフライステーブルを一新したのにそれを載せる台が古いままではアンバランスで精神衛生上よくありません。(格好悪いと本人が思うだけで誰の目にも留まりませんが)

どうせなら「台」も一新してしまおう!と しっかりとアルミで台を作製することに。

軽く、安く、簡単に

工作機械を載せる台なので剛性のあるゴッツイ台がよいのですが、
・木製台が載っている「小屋備え付けの机」が木製なのであまり重量を上げたくないなあ・・、
・剛性をあげるべくアルミの量を増やすと費用も高額になるので、アルミの無垢板という選択肢はないなあ・・・、
と悶々とした結果「6㎜厚のアルミ板で20・40アルミフレームをサンドイッチする」という案が閃きました。

こういう事です。  ↓ ↓   (作業中の様子です)

どう廃棄しようか悩んでいたアルミフレームを活用でき一石二鳥です。

写真矢印のとおりナットでアルミ板を固定していきますが、最終的にはアルミフレームとアルミ板をエポキシ系接着剤で固定します。
ネジ+エポキシで強固にするという算段です。

これでアルミ+アルミフレーム+エポキシ樹脂の複合板になります。 ほぼアルミ製なので経年劣化に強い、軽量で剛性のある「板」になるはずです。(たぶん)

接着前の足付け

接着剤をべちゃーと塗ってくっ付けておしまいにしたいところですが、後年の剥離は避けたいところ。
ちゃーんとヤスリで荒らして足付けしました。

こちらのアルミフレームは無色のアルマイト加工されているので表面が結構硬く、なかなかヤスリ掛けできません。
初めのうちは少しキズが付くもののヤスリが表面を滑っていく感触。 なかなか地肌が出てきません。

アルマイト加工後の表面硬度は鉄より硬くステンレス程あるらしい・・やすりが滑るもの納得です。
対して、無加工のアルミ板は簡単に表面に傷がつけられます。

こちらはサクサクと削れました。

接着はエポキシ系を2タイプ用意

そこそこ接着面積がありますので多めのエポキシ接着剤を調達。 硬化開始時間が早いエポキシと遅いエポキシの2タイプを購入しました。

写真のとおり、下面はアルミフレームを1つずつ接着できるので硬化開始時間が早くてもOKですが、上面は全てを一回で接着することになるので硬化開始時間が遅いタイプが必要になります。 


こちらが硬化が遅いタイプ。
「スリーボンドの2082C」です。200g入りで2500円程でした。 せん断力に強く「硬化後もべとつきがある」とのことなので今回の用途に適任かと。

硬化が早いタイプとして次の写真の右側のモノを購入。 商品名称が分かりません。
比較的安価だったという理由で購入しました。(笑) Amazonで100g入り900円程です。

左の「JBウェルド」は以前から使用していたもので比較のためにアップしました。 こちらは53gで1600円程とちょっと高価なモノですが一番接着力があります。 (私が試したところの話です。)

JBウェルドの実験写真です。 数値的データはありません。あくまでもフィーリングの世界。
(実験体はアルミ板にアルミボックスを接着したモノです)

トンカチの柄の先っぽ(ハンマー部分から一番遠い所)を持って自重でスイングして打撃。3回目の打撃で万力から外れました。
接着個所はそのままで外れていません。
対して、他の「スリーボンド2082C」と「商品名不明エポキシ」で同じテストをすると・・・両者とも一回目の打撃で接着個所が外れてしまいました。
あまりの差にビックリです。  「JBウェルド」高いだけのことはありますね。 

当然、比較テストして一番接着力がある「JBウェルド」を使うという流れになるかと思いますが、せっかく買った容量がある「スリーボンド2082C」と「商品名不明エポキシ」がもったいないので、今回はこちら2種類を活用しました。

脚の作成

台の足も余っていたアルミフレームで作製。
こういう時に材料ってとっておくものだよね~ってしみじみ思うんですよ。
世間には「いつか使うかも・・いつか使うかもと・・思いながら捨てられないのはよろしくない」的なご意見もあり、おおかた私も賛同なのですが、材料となると話は別。
あまり腐らないアルミ・ステンレスは保存しておいた方がよいと思います!

台の4つの脚は余っていたアルミフレームをL字に抱き合わせてこんな感じに。

脚はネジ止めのみで固定。脱着出来るようにします。
アルミ板でサンドイッチ構造の板部分は「中空のアルミ板、1枚モノ」として分解不可です。

脚を合わせて完成でございます。 ああ、やっぱりアルミ材は美しいですね~。

早速使ってみます

アルミの台にアルミのフライス盤・・・いい組合せです。(前回自作したフライステーブルは未装着の状態です。)

アルミの面積が増えたので機械っぽくてワクワクします!

「台」の重は20.4kgと自作したフライステーブル(無垢のアルミ)の22Kgより軽量です。
大きい割には20kgなので持つとだいぶ軽量に感じます。 

これで旧CNCフライスのグレードアップが一歩前進しました。 次はクーラント循環系のグレードアップですかね~、やることが尽きません。

余談ですが・・・

ふと最近、工作機械をメンテというか自作しているだけでどんどん年月が経っているなあと感じるんです。

でも、こうやってひたすら工作していると、「自分は何を目指しているのか」「工作機械を作って何を作りたいのか」という疑問への解がだんだん見えてきたよーな気がします。

そう「自分はモノを製造する過程が好きらしい」ってことが分かってきました。(たぶん・・)
何か作品を作りたいのではなく、フライス盤、旋盤、3Dプリンタ―、レーザーカッターなどなど工作機械を使ってモノを作る過程が楽しいらしいです。(他人事)

何の「作品も製品も」生み出していないじゃないか~(笑)これでは儲からなんな・・・。

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